ブックワームのひとりごと

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人の世界で生きる妖精たちの、二転三転する事件 縞田理理『霧の日にはラノンが視える1』感想

霧の日にはラノンが視える (1) (ウィングス文庫)

あらすじを見て気になっていた作品です。表紙もパール系の紙できらきらしてて綺麗です。

 

あらすじ

第七子の呪いを解くため家出してロンドンに向かったラムジー。そこでジャックという青年に拾われる。だがジャックの仲間が殺人を犯し、ラムジーは奇妙な事件に巻き込まれていく。

 

展開が早いが駆け足には感じない

続き物の中編を二つ収録した内容です。短いながらも展開がコロコロ変わっていきます。しかしそれが駆け足に感じないんですよね。

展開が早くても、お人好しなラムジー、リアリストだけれど情に厚いレノックス、クールで理性的なジャック……とすぐキャラクターが把握できます。

特殊な世界観も、話を追ううちに自然と理解できるので説明不足に感じませんでした。

総合的にすごくまとまりがいいです。それでいて、世界観にオリジナティがあります。

これが投稿作というのはすごいですね。

 

各話感想

「霧の日にはラノンが視える」

ロンドンにやってきたラムジー。物盗りに襲われたところをジャックに拾われる。彼は重大な秘密を抱えていた。

世界観やキャラを把握するだけでなく、お話として面白いです。いい意味で予想がつかない内容でした。

ファンタジーな妖精たちの世界が妙に生々しいのも面白いです。割とドロドロ。主人公たちが爽やかな性格なので深刻になりすぎずに読めました。

 

「晴れた日は魔法日和」

ラムジーはジャックを誘い、故郷クリップフォードに帰る。そこはラノン人の子孫が住んでいた。

新キャラアグネスがかわいい。そしてかわいいのに能力があれなので……さらにかわいいですね!

登場するトラップもファンタジー度が高くて想像するのが楽しいです。絵になります。

本当、世界を作り上げているって感じがしますね。

 

まとめ

投稿作とは思えないほどすごく面白いです。続きも読んでいきたいですね。

設定は特殊だけど、読んでいてわくわくどきどきできる要素はファンタジーらしくていいですね!

 

霧の日にはラノンが視える (1) (ウィングス文庫)

霧の日にはラノンが視える (1) (ウィングス文庫)

 
霧の日にはラノンが視える (2) (ウィングス文庫)

霧の日にはラノンが視える (2) (ウィングス文庫)