Netflixで『ジョジョの奇妙な冒険』のアニメを見ていました。この記事はそのアニメの感想です。
本当は最後まで見てから投稿したかったのですが、思ったよりも話が長かったので三部までの内容にしました。続きも書けたらいいなと思います。
第一部 ファントムブラッド
貴族の息子ジョナサンは、父親の恩人の息子だというディオと暮らすことになった。明らか悪意のある行動を取るディオにジョナサンは困惑する。やがてふたりは大人になり、石仮面という不思議な古代のオーパーツによって道を分かつことになる。
9話と意外とサクッと終わります。しかし内容は濃厚でした。
ディオとジョナサンをめぐる運命の物語。正反対のようでよく似ているふたりのドラマがすごかったです。
最後のあたりは巨大感情が飛び交っていてびっくりしました。エリナそっちのけで巨大感情で殴り合うんじゃないですよ! 面白かったけど。
現代とは倫理観が違いますが、ジョナサンがいいやつなので見ていて嫌ではないですね。キャラクターが素直なので嫌味な感じもしないです。
そしてディオの人格やデザインがすごかったですね。まさに強敵でした。最後まで格を落とさず、しかし主人公には敗北します。悪役としての美しいです。
ディオは、やっていることはただ暴力的で悪としての思想はないです。それでも魅力的に映る語り口が素晴らしいです。こういうキャラクターだからこそ、主人公に倒されてくれて嬉しいんですよね。
船のシーンは恐ろしかったけれど夢中になって見てしまいました。
第二部 戦闘潮流
ジョナサンの孫、ジョセフはイギリス系アメリカ人として暮らしていた。そこに再び、石仮面とそれにまつわる古代の男たちの脅威が発生することになる。ジョセフは戦いのため、、イタリアのローマに向かう。
第一部のジョナサンは心優しく高潔で積極的に人を助ける人物です。一方で、ジョセフはずる賢く、ヘタレな面もありますが、何だかんだ困っている人を見捨てられないキャラクターです。一部とは違う主人公を加工という意図を感じます。
いわゆるヌルヌル動くアニメではありません。むしろ静止画を積極的に使い、漫画らしさを保持したまま映像化しています。ときおり漫画のスクリーントーンのような質感になるのが面白いですね。
セクハラ描写には時代を感じます。このノリを現代でやったら嫌でしょうね。よくも悪くも古い作品という前提があるから許せます。
リサリサにセクハラするのもどうなんだ……と思っていたら終盤で思わぬ事実が判明しました。そういう設定なら話が変わってきます。
リサリサは最後再婚しているのが面白かったです。彼女なら再婚ぐらいはするな……となりました。その後の人生も悲しく生きてたらそれはそれで視聴者としてつらいですし。
ラスボスが思ったより小物だったのは少しがっかりしました。個人的に最後に小物っぷりが判明するのは悲しいです。生き汚いのは面白かったですけど。
第三部 スターダスト・クルセイダーズ
ジョセフの孫、空条承太郎が主人公。異能を持つ分身、「スタンド」の能力に目覚めた彼は、母親を救うためにエジプトに向かう。しかし飛行機を使うことができず、陸路で移動する羽目に。その旅路で、何度も敵のスタンド使いの襲撃に遭う。
48話、 クールにして4クールです。しかし中だるみをせず見られました。
条太郎が思ったよりも不良してて困りました。食い逃げ早めてほしい。
シリーズを象徴するような設定、スタンドが登場します。スタンドの能力と、条太郎の肉弾戦がうなります。
設定を出し惜しみせず、「えっ、こんないい話を序盤にもってきてしまうのか」という嬉しい驚きがありました。スタンドが○○とか○○の能力とか、思いついてもつい後に取っておきたくなると思います。
能力バトルとしてはギャグ調の回が多く、ゲラゲラ笑って見た回も多かったです。
追加のお助けキャラが現れるということで、どんなかっこいいキャラクター何だろうと考えていたら、犬でした。笑いました。
しかしその犬もだんだん好きになってきたので作劇がすごいです。
悪役はどれも強敵ではあるんですが、人格は結構しょうもないのが逆に新鮮でした。最近は悪役もかっこよくあるべきみたいな意見を聞くことが多かったから、余計そう思うのでしょう。
以上です。続きも見ていきたいと思います。