あらすじ・概要
知的財産は日常見るコンテンツの中にどう活かされているのか。映画・ドラマ・ゲーム・伝統工芸・アートなど、その世界の第一人者の話を聞き取りながら、コンテンツと知的財産の関係について語っていく。何のために知財は守られなければならないのだろうか。
たくさんのお仕事から知財と何か考える
お仕事本としての様相が強いです。
インタビュー相手が豪華で多岐にわたり、文化全般に興味があれば楽しめる本だと思います。
特にドラマやアニメの制作についてが面白かったです。
自分自身が興味があることもあり、さまざまな人が絡んで知財を作り上げていく難しさを感じました。
プロデューサーを「この指止まれする人」と位置付け、その責任と権利について語っているのが興味深いです。
たしかに見る側としては枝葉の技術に目が行きがちですが、人を集める能力あってのものですからね。
ゴジラはいろんなメディアミックスがある一方、ゴジラがしゃべるのはNGというのも面白かったですね。話したらゴジラではないというのはそれはそうかもしれません。
反面、この本は知財を守る側の話なので、見る側の視点はあまり含まれていません。
あくまで知財ビジネスを「やる」側の意見であることは気に止めておいたほうがいいでしょう。