ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

嫌いではないけれど設定がわかりにくい―森田季節『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』感想

ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)

今日の更新は、森田季節ベネズエラ・ビター・マイスウィート』です。

あまり書くことがなかったので文章短め。

 

あらすじ

高校生の明美は、「人を殺した」と同級生の神野から告白される。実は明美も、人を殺したことがあった。ふたりは「実祈」という少女を中心に、関わり合っていくのだが……。

続きを読む

個人的ラノベの奇書10選をまとめてみました

f:id:kazura24:20181023210750j:plain

素材:ぱくたそ(https://www.pakutaso.com/

こんなタグを見かけました。

面白そうなので取り急ぎまとめを書きました。どうぞお納めください。

 

 

続きを読む

キャッチ―に少年少女の「今」を描く! 青春ライトノベルおすすめ7選

 

f:id:kazura24:20181020115205p:plain

素材:ぱくたそ(https://www.pakutaso.com/

今日の更新は、「青春ライトノベルおすすめまとめ」です。

青春というくくりだと余り読まないんですけれど、好きな作品の中に「青春」の要素を含むものは結構あるなあと思いました。

それではいってみよう!

 

 

続きを読む

しっかりした人物描写とストーリーを持つ百合小説―木ノ歌詠『幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ』感想

幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (富士見ミステリー文庫)

今日の更新は、木ノ歌詠『幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ』です。

あらすじをよく読まなかったので後から百合だということを知りました。

 

あらすじ

中学生の海幸は、列車に飛び込んで自殺しようとしたところ、電車が廃線になっていて不可能だった。そこでリガヤという少女に出会う。芸術家である彼女に半ば脅されるようにして、「幽霊列車」の作品を作るのに協力する海幸だったが……。

続きを読む

女性不在の恋愛小説が興味深い―貴子潤一郎『12月のベロニカ』感想

12月のベロニカ (富士見ファンタジア文庫)

今日の更新は貴子潤一郎『12月のベロニカ』です。

一巻完結のライトノベルを探していて見つけた作品。

 

あらすじ

「ベロニカの騎士」という十三人の騎士に選ばれた「私」。彼らは女神を降ろす少女「ベロニカ」を運ぶ役割を持っている。だが事件が起こり、一行は困難のさなかにあった……。

続きを読む

面白いけど好みじゃなかった―扇風気周『視ル視ルうちに好きになる』感想

視ル視ルうちに好きになる (電撃文庫)

今日の更新は扇風機周(せんぷうき まわる)の『視ル視ルうちに好きになる』です。

一冊完結のライトノベルおすすめで出てきた作品です。

 

あらすじ

未来が見える神崎早苗と、生命力を吸い取ったり渡したりできる幽霊の三島洋平。ふたりは自分の能力を使って、困っている人に手を差し伸べていく。超能力をテーマにした、学園事件簿。

続きを読む

たらし王子と生きている薬の恋愛模様がかわいい―三田千恵『トリア・ルーセントが人間になるまで』感想

トリア・ルーセントが人間になるまで (ファミ通文庫)

今日の更新は『トリア・ルーセントが人間になるまで』です。

私事ですが、いったん完成まで書いた記事が消えてショックです。もうやだ!!

 

あらすじ

ジンドランの王子ランスは、病気の王を助けるために薬の取引に向かう。そこで出会ったのはトリアと護衛のロサ。トリアは、生きている薬だった。ランスは、ロサに「トリアと恋をしてほしい」と頼み込まれるが……。

続きを読む

ひたすら露悪趣味、でも結構好き―稲庭淳『ラン・オーバー』感想

ラン・オーバー (講談社ラノベ文庫)

今日の更新は、稲庭淳『ラン・オーバー』です。

表紙と中身の雰囲気が全く違います。

 

あらすじ

転校生、湊里香に秘密を握られた伊園は、言われるがままに同棲生活をスタートさせる。彼女は、クラスのいじめの頂点にいるカップルに反撃することを提案した。それが暴力と侮蔑の渦に飛び込む始まりだった……。

続きを読む

大人たちの子どもっぽさが気になる―縹けいか『モーテ 夢の狭間で泣く天使』感想

モーテ ‐夢の狭間で泣く天使‐ (MF文庫J)

今日の更新は、縹けいか『モーテ 夢の狭間で泣く天使』です。

 

あらすじ

アミヤがモーテを発症し、自傷行為を行ってしまう。ダンテは、ローマに向かってアミヤの世話をすることに決める。しかし、モーテの症状は、徐々にアミヤをむしばんでいき……。

続きを読む

優しい子どもたちに病が襲い掛かる―縹けいか『モーテ 死を謳う楽園の子』感想

モーテ ―死を謳う楽園の子― (MF文庫J)

今回の更新は『モーテ 死を謳う楽園の子』です。

こういうサブタイトルしっくりこないなあ。「死を謳う楽園に子がいる」なのか、「死を謳う子が楽園にいる」のか、わからなくないですか?

 

 前巻の感想はこちら。

honkuimusi.hatenablog.com

 

あらすじ

小説家としてデビューしながら、次作を書けなかったダンテは、グラティアという施設で働くことになる。そこは、モーテと呼ばれる病気の患者が収容されるホテルだった。モーテにかかった子どもたちは、若いうちに自殺をしてしまうのだ。モーテの子どもたちと、心を通わせていくダンテだったが……。

続きを読む