ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

人魚の姫が陸に上がって王子の心を射止めようとする―『リトル・マーメイド』

このブログには広告・アフィリエイトのリンクが含まれます。

リトル・マーメイド(吹替版)

 

あらすじ・概要

人魚の王トリトンの娘アリエルは、人間の世界に憧れていた。ある人助けた男性に恋をするが、人間と人魚の恋は禁忌であるためトリトンに認められない。アリエルは魔女アースラの力を借り、人間の足を手に入れ陸に上がった。

 

ディズニーの2Dアニメの中ではシナリオが洗練されてきた

最近見たディズニーの2Dアニメの中ではかなりストーリーが洗練されていました。無駄なシーンが少ないです。

アリエルも、今まで見たディズニーヒロインの中では自我があってよかったですね。アースラに頼るという方法は悪いですが自分から行動して王子のハートを射止めようとするところはいいです。

それだけに、アースラが「女性は無口な方がいい」とアリエルの声を奪う業の深さが強くなってくるんですよね。主張したいのに主張できないシチュエーションのつらさを感じます。

 

他のキャラクターもちゃんと役割があって、キャラが立っていて面白かったです。それだけに、王子が簡単に心変わりするシーンにはおいおいってなってしまいましたけど。

 

しかし水中の世界としてはせりふに突っ込みどころがあって、「鈴の鳴るような声」に水中では鈴が鳴らないだろ! と思ったり、魚を食べることを否定的に描くのも、魚だって魚食べるだろうと思ったりしました。まあその変は重箱の隅をつつかないほうがいいのでしょうが。