ブックワームのひとりごと

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打ち切りらしいけれどまあ悪くない終わりだったかな―喜多みどり『亜夜子と時計塔のガーディアン 約束のチョコレート』

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亜夜子と時計塔のガーディアン 約束のチョコレート (角川ビーンズ文庫)

 

あらすじ・概要

英国に留学してきてレイのフォグ(下僕)としてこき使われている亜夜子。ある日、レイの親友が「切り裂きジャック」の容疑者として候補に挙がってしまう。調べるうちに判明した、切り裂きジャックの正体とは……。

 

男女バディものとして面白かった

相変わらず積極的で正直な亜夜子が話を引っ張ってくれるのでストレスが少ないです。だらだら伏線回収を引き伸ばしたり、もどかしい表現を入れてうじうじしたりしません。

 

レイも亜夜子もお互いを意識しているようですが、ふたりともどこかずれているので噛み合わないのが面白かったです。相手のことが好きだと思いつつ、恋愛的な結論には至らない亜夜子がよかったです。このふたりはくっつかずに男女バディをやっている方が楽しいかもしれません。

 

打ち切りのようですが、きりのいいところで終わってはいるので人にはおすすめしやすい本ですね。

1巻で匂わされていたラスボスの正体も明かされます。

ただ1巻の衝撃が大きかったので、それと比べるとどうしても物足りない部分はあります。つまらないというわけではないんですが、なかなか1巻が好きだとその期待を越えられないところはありますよね。