ブックワームのひとりごと

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『砂糖の世界史』川北稔 岩波ジュニア新書 感想

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砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

 

あらすじ・概要

お菓子にやコーヒー、紅茶に甘味を加えるために使われている砂糖。その歴史は、植民地支配と深く関わっていた。砂糖をめぐる欧州の国々と植民地の関係、そして、コーヒー、紅茶、チョコレートという他の商品作物との関係を説明する。

 

砂糖がどのように社会を変えていったかが面白い

岩波ジュニア新書の名著として何度も紹介されている本です。有名なだけあり、面白くわかりやすかったです。

 

砂糖の栽培は、植民地支配に強くかかわっています。欧州の国々は奴隷労働によって多くの富を得ました。それは、現地の経済や文化を破壊することでもありました。

砂糖の大規模栽培の前にも格差はありました。しかし砂糖によって、格差が拡大します。国の中の格差ではなく、グローバルな格差です。

砂糖によって生まれた格差は、今日でも続いています。現在、ハイチでは治安の悪化が深刻になっています。それももとをたどれば、砂糖が関係しているのです。

 

同時に、砂糖によってもたらされた豊かさは、欧州の庶民たちにも波及します。庶民がお菓子や紅茶、コーヒーを楽しめるようになってきます。

コーヒーを楽しむコーヒーハウスは、議論の場となり、民主主義の始まりの場所となりました。

 

植民地支配はよくなかったでしょう。しかし同時に、幸せと不幸はあざなえる縄のごとく表裏一体なのだと感じます。その幸福と不幸はあまりにも偏りすぎていました。現代は搾取はよくないという方向になろうとしています。今後は砂糖の恵みが、平等に分け合える社会になればいいと思います。

 

 

 

 

 

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