ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

『図書室のネヴァジスタ』感想その1~瞠ルート~【ネタバレ有】

tarhs.booth.pm 同人ゲーム『図書室のネヴァジスタ』をプレイ中です。 このブログでは、基本的にクリア後まとめて感想を書いていますが、『図書室のネヴァジスタ』はシナリオが非常に長いので、区切りがいいところで分割して書いていこうと思います。 ついで…

だめ人間がだめ人間に説得される回 椎名蓮月『あやかし双子のお医者さん五 幽霊と邂逅の半身』感想

Kindleで同日に読めるんですね。 注文しようと思ってましたがKindleで予約してしまいました。 あらすじ すべてのあやかしを滅ぼそうとする吉野。彼と仕事をしたことがある晴は、なんとか吉野を止めたいと考える。そんな中、莉莉は吉野のかつての相棒の幽霊と…

運動不足のイラストレーターがマラソンに挑戦 たかぎなおこ『マラソン1年生』感想

このエッセイどこかで読んだ気もするんですが、内容を覚えていないのでどっちでもいいか……。 あらすじ 運動不足だった著者は、その解消のためにマラソンを始めることにする。目標は、ホノルルマラソン。そのために道具を選んだり、ランニングをしたり準備を…

【ハンドクラフト】はぎれと手芸用ボンドを使ったしおりの作り方

微妙に余ったはぎれをどう消化しようかと思って考案したものです。 簡単に作れます。 用意するもの はぎれ フェルト 手芸用ボンド(乾くと透明になるもの) リボン はさみ

古い台本の呪いで嬉しくないハーレム状態 来楽零『ロミオの災難』再読感想

好きだった本を読み返すシリーズ。初めて読んだのは大学生の時でした。 あらすじ 一年生五人だけの演劇部。文化祭の公演の相談をしていると、五人で演じられる『ロミオとジュリエット』の台本が落ちてきた。その台本を演じることにした五人だったが、なぜか…

あいまいな感情を言語化してくれる短編集 吉本ばなな『とかげ』再読感想

この方時期によってよしもとだったり吉本だったりするので、ブログの作家タグをどっちに合わせるか悩みます。 たぶん中学生くらいの頃に読んだけれど、内容をきれいさっぱり忘れてました。 あらすじ 鍼灸師をやっている女性「とかげ」にプロポーズした「私」…

著者の福祉への理解のなさを露呈している 原田泰『ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか』感想

本を読んでこんなに怒ったのは久しぶりだ。 最初に行っておくと、私はベーシックインカムについて反対しているわけではないです(賛成もまだしてませんが)。だが、この本はひどすぎますね。 書籍概要 国民全員に一定のお金を支給する「ベーシックインカム(…

想像していたよりもずっと未来はSF的だね 目覚ましアプリ『MakeS おはよう、私のセイ』感想

現在の私のセイ(サイバーな見た目にしたい) Home│MakeS公式サイト 「Makes おはよう、私のセイ」をやってみて、SF好きとしてすごく感動しました。 私は乙女ゲーム苦手なタイプなんですが(嫌悪感というより、画面の向こうから口説かれるのがすごく気恥ずか…

太ったおばさんがスパイになって大立ち回り 『SPY スパイ』感想

Tポイントがなぜか余っていたので、Gyaoで購入しました。 あらすじ CIAでスパイたちのサポートを仕事にしていたスーザン。しかしパートナーだったファインが殺されたことから、復讐を決意。スパイのエージェントとして働くことになる。しかしその仕事はハプ…

故郷の内乱の中、サッカー選手たちはどう生きたのか 木村元彦『悪者見参 ユーゴスラビアサッカー戦記』感想

楽天koboで集英社文庫のクーポンがもらえたので、そのときに購入しました。 『オシムの言葉』以来の著者です。 honkuimusi.hatenablog.com 書籍概要 多民族が暮らしていたバルカン半島の国、ユーゴスラビア。しかしその国は、分裂の危機にさらされていた。サ…