今日の更新は、海外ファンタジーのおすすめ記事です。
海外ファンタジーは日本のものとはまた違った世界観で面白いんですよね。今回は、国を問わず楽しかったファンタジーをまとめてみました。
- 『バーティミアス』ジョナサン・ストラウド 静山社ペガサス文庫
- 『ダレン・シャン』ダレン・シャン 小学館
- 『紙の魔術師』チャーリー・N・ホームバーグ ハヤカワ文庫
- 『アナンシの血脈』
- 『ホビットの冒険』J・R・R・トールキン 岩波少年文庫
- 『夜明けのヴァンパイア』アン・ライス ハヤカワ文庫
- 『カステラ』
- 『フィーヴァードリーム』ジョージ・R・R・マーティン 創元推理文庫
『バーティミアス』ジョナサン・ストラウド 静山社ペガサス文庫
魔術都市ロンドンを舞台に、魔術師ナサニエルと彼に召喚された妖霊バーティミアスの冒険を描く。
生意気で高慢ちきな少年魔術師ナサニエルと、なんだかんだで彼の面倒を見てしまうバーティミアスの異種間主従が最高です。
次々と変身をする妖霊の能力を生かしたアクションシーンも楽しいです。
『ダレン・シャン』ダレン・シャン 小学館
友人を守るためにヴァンパイアになったダレンの旅路を描く。
物騒で残酷、でもそこが面白いダークファンタジーです。ヴァンパイアたちの独自の文化もとても興味深かったです。
それからキャラクターがめちゃくちゃ濃い。濃いのに死亡率が高いです。
『紙の魔術師』チャーリー・N・ホームバーグ ハヤカワ文庫
さまざまな物質を使って魔術を使う世界で、「紙」の魔術師の役割を押し付けられた女の子の物語。
好きな人のためならなんでもやってのける、ハード系恋愛脳といえる主人公が面白かったです。
それから魔術描写がとても美しい! 小説だけれど絵になります。
『アナンシの血脈』
クモ神の息子である青年がその弟に人生めちゃくちゃにされる話。
コミカルで混沌としていて、でもどこか神秘的なストーリーが好きです。まさしく現代の神話と言った感じ。
映像のような美しい描写もかっこいいです。たとえるなら8Kテレビ。
『ホビットの冒険』J・R・R・トールキン 岩波少年文庫
ホビットがドワーフと魔法使いガンダルフとともに、竜に盗まれた宝を取り返しに行く話。
二巻完結と短く、話がすっきりしているので読みやすいです。ドワーフたちもなんだか憎めないかわいさがあります。
いろいろな作品の元ネタになっているのでそういう意味でも興味深いです。
『夜明けのヴァンパイア』アン・ライス ハヤカワ文庫
インタビュアーにあるヴァンパイアが語り始める、身の上話とは……。
耽美でかっこよくておどろおどろしくて、でもどこかユーモアのあるストーリーが好きでした。
吸血鬼好きにはおすすめしたい作品です。
『カステラ』
表題作をはじめとする短編集。
ファンタジーというより幻想文学かな? 韓国のつらい現実とともにシュールでとぼけたような不思議なことが起こります。
トンチキでどうなってんだこれ……と思いつつ、韓国の人相当疲れているんだな、ということがわかります。
『フィーヴァードリーム』ジョージ・R・R・マーティン 創元推理文庫
奴隷制時代のアメリカを舞台に、人間の船乗りと、吸血鬼の奇妙な相棒関係を描く。
奴隷制+吸血鬼という組み合わせが、珍しいけれど納得感があります。吸血鬼の食料となる奴隷たちが悲しいです。
人間と吸血鬼の共闘も萌え&燃える。ラストは手に汗握りました。
以上です。気になる作品があれば、ぜひ読んでみてください。