あらすじ・概要
サチコとマサコは女性同士のカップル。重い荷物が持てない、うっかり男性に惚れられてしまった、女同士の過去の恋愛事情……など、日常をコミカルかつゆるく紹介。苦労もありながらも人生を満喫するレズビアンコミックエッセイ。
こういう本出す人だいたい社交的だよね
しみじみ思うけど、こういう漫画を描く同性愛者の人って基本的に社交的なんですよね。根暗な同性愛者のエッセイってあまり見たことがありません。
著者はプライベートなことをいろいろ聞かれても気にしないタイプですが、みんながそうではないということは念頭に置いておくべきだと思います。
特に性的な話は、この手の本にはよく書いてあるんですけど、聞かれたくない人もいるだろうなと思ってしまいますね。いや、本人が話したいならとやかく言えないのですが、ものすごくプライベートな話だからね……。
それはそれとして打ち明け話としては面白かったです。レズビアン&ゲイパレードやレズビアン&ゲイ映画祭の話は、自分からなかなか行かない場所なだけあって新鮮でした。パレードで愛の押し売りをするシーンに笑いました。紹介されている『有頂天ファミリア』という映画も面白そう。
あとレズビアンなのに男性に惚れられてしまった話題も面白かったです。私はヘテロだからちょっとこの男性に同情するところもあるんですけど、脈なさそうなのにしつこく迫るのはセクシュアリティ関係なくだめだよなあ。本当のことが簡単に言えないだけにややこしくなるところに笑いました。
先に『男になりタイ!』を読んでいたので結末は知っていたんですが、別れても仲良くやっているようで少し安心しました。