2か月99円キャンペーンにつられて、Kindle Unlimited(以下KU)に登録してみました。今回はそのメリットとデメリット、総評の記事です。
メリット
いつでも気になった本をダウンロードできる
いつでも気になった本をダウンロードできるのは電子書籍全般がそうなんですが、定額制によってその容易さが増しています。
何冊ダウンロードしても定額なので、「ちょっと気になる」レベルの本もどんどんポチポチできます。
やっぱり個々にお金を払っていると「払ったお金に見合う作品なのか」と迷う時間ができてしまうんですよね。その迷う時間が短縮されて楽になりました。
同じくKindle Unlimitedに登録している人からのおすすめをすぐ読める
Twitterを検索してみるとKUに登録している人がたくさんいます。その人たちが語るおすすめを、ぱっと検索してぱっとダウンロードして読み進められるのが楽しかったです。
KUに登録されている本ならすぐおすすめを見て気になる→読むで素早く行動できるのがいい。
本を汚すことを気にしなくていい
私はよく飲み物をこぼすので、紙の本を汚してだめにしてしまったことが何度もあります。図書館の本を借りるときはいつもどきどきしています。
KUだとそういうことを気にしなくていい! スマホさえ無事なら読める! 楽です。
序盤を読んで「面白くなさそう」と思えばすぐ返却できる
紙の本や電子書籍を買って、序盤を読んだらめちゃくちゃ文章が下手だったとき「あっやってしまった」と思います。
KUだとそんなときすぐ返却できます。ダメージがほとんどありません。
ただ、「文章は粗削りだけれど面白い作品」を取り逃がす場合もあるので、これはデメリットでもあるかもしれません。
KDPがたくさん読める
KUにはいろいろなKDP(Kindleの個人出版本)があります。わかりやすく言うと「Kindleで読めるオリジナル同人誌」ですね。
インディーズの作品は「儲けにはならなさそうだけど面白い」作品が読めるから好きです。特にコミティアが好きな人は楽しいと思います。
価格帯の高い本も気軽に読める
大判のハウツー本、デザイン本など、価格帯の高い本も気軽にダウンロードできます。
KUに登録したころ絵の練習を始めていて、その流れでKUで何冊か絵の教本を読んでいました。これがかなり便利でした。紙で買うと結構高いものを、さくっとダウンロードして読めます。もちろんこの手の教本は紙の方が便利なんですが、必要になったら紙を購入すればいいし。
KUは絵描きさんにも需要があるのではないでしょうか。プロモーションしたらどうでしょう。
絶版した本でも著者に利益を還元できる
私は図書館のヘビーユーザーなんですが、図書館の一番のデメリットというのは読んでも作者にお金が入らないところですよね。
その点KUは読めば読むほど作者にお金が支払われるから罪悪感がなくていいです。気楽。
一方たくさん読まれた本はKUからなくなるらしいんですが、まあその間にAmazonレビューの星評価が上がれば著者にも利益があると思いますし。
デメリット
一度に10冊しか借りられない
KUからライブラリに登録できる本は最大10冊。ほいほいダウンロードしているとすぐに枠が埋まります。
個人的には図書館の貸し出し制限と一緒なので、さほど気にならないですね。
収録されている本に偏りがある
KUに収録されている本はかなり偏っています。
特に岩波、中公新書などKUにまったく出現しないレーベルや出版社もあります。それは出版社の方針なら仕方ないんですけれども。
狙った本を読むならやっぱり買わないとだめですね。
本が探しにくい
Kindleに限ったことではないんですが、Amazonの検索機能は基本的に使いづらいです。
前述したように同じくKUを使っている人を探してその人のおすすめを読むのが一番楽になってしまいます。
総評:図書館のヘビーユーザーならおすすめ
私のKUについての意見をまとめると、「図書館のヘビーユーザーならおすすめ」ということですね。
読み終わった本を手放すのに抵抗がない、本を借りることに抵抗がない、たくさんの本の中から気になったタイトルを手に取ってざくざく読んで行くのが好きだ。という人です。
逆に本を手元に置いておきたい人にはおすすめしません。これは、図書館のサブスクだから……。
デメリットもありますが総合的には楽しんでいます。おすすめです。