まほやくのハロウィンイベストの感想です。イベストは2023年10月31日まで解放されています。
ついこの間イベスト感想を書いたばかりですが、ハロウィンイベストは別記事に分けた方がわかりやすいかなと思って分けました。
黒猫と魔法使いのワルツ
乙女ゲーム回か!? ここまでミスラが賢者にべったりなのは初めて見るかもしれません。
しかしちょっとドキドキしてしまいましたが、冷静に考えると付き合ってもいない相手にこの態度はひどすぎます。付き合っていたらいいというものでもないですが。
ミスラは他人との関係の結び方がおかしいのだけれど、チレッタに与えられた愛情を真似しているのだとすればやるせないです。
ミスラがダンス下手くそなの、教えてくれる人がいなかったんだろうなあという悲しみがあります。
あとファウストは今回も良心でした。小さきものに優しい男……。
ハロウィン回ではあるんですが、まほやく世界にハロウィンはありません。しかしかぼちゃとか幽霊とか、ハロウィンっぽいモチーフを世界観に落とし込むところはいいですね。
しかし今回もメディアミックスが難しそうなイベストでした。幻想的な文章を絵に起こすのって難しいですよね。ある意味ノベル形式だからできる作品かもしれません。
新月の下でとびきりの悪戯を
ムルが話の中心になると途端に倫理のない話になってきます。いつもそう。
この世界には魔力の弱い魔法使いもいるんですね。魔法使いは差別されるようですし、あまり魔法使えないのに周囲から迫害されるのは大変そうです。魔法舎にいる魔法使いたちは魔法使い上位層なのかもしれないです。
北の魔法使いみたいに力にものを言わせるのも人間視点からだとどうかと思いますが。
展開的には山月記の逆みたいな話でした。こういう変身譚だと元に戻すことが正義になりがちなので、新鮮な展開でした。
人間至上主義にとらわれない結末にできるのは、まほやくの世界観があってこそかもしれません。
狼に変身した男を殺害しようとするブラッドリーはらしくて好きですね。きっと過去にも自分を失った誰かを殺したことがあるのでしょう。
闇夜に灯る絆のルミエール
犬回。犬かわいい。
忠犬要素とシノがヒースクリフに忠誠を誓っていることを重ねたストーリーでした。
しかしシノは手柄手柄と言いますが、実際誰に手柄を認めてほしいんでしょうか。
終盤のジャック・オ・ランタンの灯火が一気にともるところは幻想的でした。
灯篭は、死者を悼むためにも使われます。儀式が弔いとなり、犬も少年もこの世から去ることができたのでしょうね。
西の魔法使いにとっての恋愛話がどういうものなのか気になります。というかシャイロックは恋人いたことがあるんですか? 設定上はいてもおかしくないのは何人もいるんですけど。
以上です。またまほやくシナリオの感想を書いていきたいです。