ブックワームのひとりごと

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『M3GAN/ミーガン』感想 優しく完璧なロボットは人間の友足りえるか

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M3GAN/ミーガン(吹替版)

 

あらすじ・概要

主人公、ジェマはおもちゃ会社で働く女性。ある日、事故で両親を亡くした姪を引き取ることになる。子どもが苦手で姪を持て余したジェマは、テストもかねて自らが開発した子ども用ロボット「M3GAN/ミーガン」を与える。理想の友人であるミーガンだったが、その能力は人間の予想を超えていた。

 

人間は愚かだけどそれでも大人になることに意味がある

おどろおどろしくはありますが、思ったほどには怖くなかったです。ミーガンはかわいいです。

姪を引き取ることになった主人公が姪を持て余している描写が生々しいです。でもそりゃ家庭を持つつもりがなかった若い女性ならこんな反応だろうなと思います。

主人公は新商品のテストとして、同時に姪を世話してもらう存在を作るため、ミーガンと姪をペアリングさせます。

しかしミーガンの成長は人間の予想を超えてしまい、愛する者を加害されると過度な復讐を行うようになってしまいます。

それに気づいた主人公はミーガンを止めようとします。

人間は愚か! となりつつ、愚かなりに姪のために必死になる主人公は憎めませんでした。

 

ミーガンの姿は、この生成AIが一般的になった社会への皮肉にも感じます。

子どもに良かれと思って完璧な友人を与えましたが、実際のところ人間は不完全です。人は自分の愚かさとも、他人の愚かさとも向き合うことになります。

それを思うと完璧な友人を与えるより、不完全な大人が必死で大人として努力するところを見せるほうがよっぽど子どものためになるのではないでしょうか。

大人は頑張らないとな、と思う作品でした。

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