お金のためにレイドクエスト　橙乃ままれ『ログ・ホライズン７　供贄の黄金』感想

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『ログ・ホライズン７　供贄の黄金』を読みました。

今回の表紙は群青色でかっこいいですね。

前巻でアキバを留守にしていたシロエ。彼は金策のために、ヤマトの銀行を管理している供贄（くにえ）一族に近づきます。彼らの管理している黄金を手に入れるために、シロエたちはレイドクエストに挑戦することに……。

円卓会議設立編で退場したウィリアムが再登場。イラストがお兄さんとおじさんの中間くらいなのに、中身は高校生とは……。この辺のギャップは、世界観を生かしていて面白いです。

ゲームには詳しくないんですが、レイドクエストという高難易度なクエストに立ち向かう疲労を感じました。私にはゲーム廃人になる人の気持ちはよくわからないですが、あそこまで熱くなれるものがあるというのはうらやましくなります。

ただ単純にゲームにのめりこむのではなく、ゲームを通して対話し協力し合う大切さを説くところが、このシリーズの健全なところだなあと思います。そうでなければただのゲーム廃人の悲しい話でしたよ。ゲームをよく知らなくても「ゲームっていいかもしれない」と思えるところが好きです。

ミナミに関するあれこれもきな臭くなってきて、世界の真実に近づいてきた感じがします。リ＝ガンさんにはがんばってほしいですね。

今回も面白かったです。ウィリアムがいいキャラしてました。

続きが気になるように書かれていて、追っていてわくわくしますね。

ブックワームのひとりごと