あらすじ・概要
イギリスからアメリカにやってきたジョン・スミスは、アメリカ先住民の少女、ポカホンタスと恋に落ちる。しかし金を探しに来た探検隊たちは、先住民たちを排除しようとする。先住民たちも戦うしかないと戦の準備をするが、ポカホンタスはそれを止めようとする。
異文化カップルで片方を不当に扱うこと
面白いというより、ポカホンタスがかわいそうという気持ちになりました。
メインの筋となるのはイギリス人ジョンとポカホンタスとの恋物語なのですが、ジョンがずーっと余裕ぶっているのにポカホンタスが必死で、その差にあぜんとしました。
しかもジョンは先住民たちとイギリス人が戦いになろうとするときに、ポカホンタスだけを助けようとします。そしてその行為にストーリーの中でツッコミが入りません。ひどい。「あなたたちは侵略されるけどあなたのことは好きだから助けてあげる」って言われたらどうします!?
もちろんこれを皮肉として描いているならいいんですが、そういう感じではなかったのでつらかったです。
しかし、当時としてはアメリカ先住民を扱った話は珍しかったのだろうし、新しい要素もあったのでしょうね。
史実とは違うという点でたくさん批判を受けたようですが、問題は史実との違いではなくて、異文化カップルを描く上で片方を不当に扱うところだと思います。
史実と違う物語が描かれるのはフィクションの常で、じゃあなんでわざわざ違う話を描いたのか? という部分が欠けていました。