ブックワームのひとりごと

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『ぼくらの中の発達障害』青木省三 ちくまプリマー新書 感想 彼らは決して対話不可能な存在ではない

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ぼくらの中の発達障害 (ちくまプリマー新書)

 

あらすじ・概要

発達障害の人たちを看てきた著者が、その人たちの悩み、解決策などを書いていく。発達障害の人たちは、コミュニケーションが苦手なことで悩んでいる。しかし、彼らは決して対話不可能な存在ではない。発達障害の人と話すコツや当事者の心構えについても書く。

 

発達障害の人たちへのまなざしが暖かい

特徴的なのは著者の発達障害に対する人々への優しいまなざしです。著者は発達障害の人を「自由意思のある人間」とみなし、対話を試みようとします。発達障害の人自身も、コミュニケーションが不得手で人を傷つけてしまうことに悩んでいます。彼らのために論点を整理し、わかりやすい対話をすると聞いてくれることもあるのです。

私もつい最近上司の言うことがわからなかったのですが、時間を取って丁寧に説明してもらったらわかったことがありました。日常の合間に忙しくコミュニケーションするとわかりづらいし、きちんと時間を取って対話することの効力を感じました。

 

発達障害の人は異質で変わり者です。それゆえに社会に新しい価値観をもたらしたり、「普通」を疑うことができます。そういう人たちを排除するのはよくないのではないか、と著者は説きます。

著者が紹介する発達障害の人たちの価値観の多様さは興味深かったです。

どこかのんびりとしていて、癒されるような本でした。

 

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