ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

歴史もの

山本おさむ『わが指のオーケストラ』秋田書店 感想

あらすじ・概要 音楽家になりたかったが家庭の事情で諦めなければならなかった高橋潔。彼はろう学校に就職し、そこでろうの子どもたちが手話を覚え、社会を学んでいく姿に感動する。しかし口話法という、ろうの子どもたちに無理に聴者の言葉を教える教育法が…

ラストが中途半端だが作画は一級品―惣領冬美『マリー・アントワネット』

今日の更新は、惣領冬美『マリー・アントワネット』です。 あらすじ・概要 オーストリアの女帝マリア・テレジアの娘、アントワネットはフランスのブルボン王家に嫁ぐことになる。その国王は口下手で会話が続かず、ヴェルサイユ宮殿はしきたりばかりで疲れて…

シリーズ化によって作品の穴が見えてきてしまった 柳広司『パラダイス・ロスト』感想

カドカワのセールで買った作品はこれで最後です。 あらすじ 第二次世界大戦中、スパイ組織として活躍していた「D機関」。そこに所属するスパイたちは、各国に潜入し、さまざまな情報を集めていた。「諜報」を描いた連作短編スパイサスペンス。

ポーランドの田舎町に赴任した役人が吸血鬼騒ぎに遭遇 佐藤亜紀『吸血鬼』感想

あらすじ 十九世紀のポーランド。とある田舎町に赴任した新人役人のヘルマン・ゲスラーは、そこで次々と起こる怪死事件に遭遇する。人々はその怪異を払うために、呪わしい因習を行うのだった。