ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

ポーランド

大国の思惑に振り回される、政情が不安定な国視点で歴史漫画を描いたら―池田理代子『天の涯まで ポーランド秘史』

あらすじ・概要 ポーランド国王の甥、ユーゼフは母親に愛されず、鬱屈した日々を送っていた。折しもポーランドは政情が不安定な中、領土拡大を狙う周囲の国々の圧力や干渉に悩まされていた。ユーゼフは国の将来を憂い、ポーランドを自立した国にしたいと思う…

病を克服した著者がヨーロッパで「祈り」の旅―赤池キョウコ『ヨーロッパスピリチュアル街道を行く!』

今日の更新は、赤池キョウコ『ヨーロッパスピリチュアル街道を行く!』です。 あらすじ・概要 ロンドンに住む著者は、大病をしたことをきっかけに「祈り」について興味を持つようになる。聖水の街、ルルドや癒しの奇跡の伝説を持つ教会を巡り、ケルトの伝説…

強制収容所を生き延びた父親との断絶 アート・スピ―ゲルマン『マウス アウシュヴィッツを生き延びた父親の物語』再読感想

久しぶりに読み返したくなった漫画です。 あらすじ ポーランドの町々にカギ十字の旗が翻った。ごくふつうの暮らしをしていたユダヤ人たちは、その日からナチスの脅威にさらされていく。ゲットー。隠れ家。闇市。裏切り。収容所。死の恐怖。脱出行。…日々の営…

強制収容所を生き延びたユダヤ人医師の記録 ヴィクトール・フランクル『夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録』再読感想

書籍概要 ナチス・ドイツ政権下、ユダヤ人として強制収容所送りになったヴィクトール・フランクル。過酷な環境に苦しむ一方で、医師らしい冷静な視点で収容所を俯瞰する。アウシュビッツを生き延びた男性の手記。

ポーランドの田舎町に赴任した役人が吸血鬼騒ぎに遭遇 佐藤亜紀『吸血鬼』感想

あらすじ 十九世紀のポーランド。とある田舎町に赴任した新人役人のヘルマン・ゲスラーは、そこで次々と起こる怪死事件に遭遇する。人々はその怪異を払うために、呪わしい因習を行うのだった。