ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

幻想の女が自分の意思で恋をする―『奥様は魔女』(リメイク映画版)

このブログには広告・アフィリエイトのリンクが含まれます。

奥さまは魔女 (字幕版)

 

あらすじ・概要

魔女のイザベルは、普通の暮らしにあこがれて人間の世界で暮らすことにした。そこで『奥様は魔女』のドラマの女優としてスカウトされる。しかし好意を持った主演男優、ジャックは、ろくでなしでいくじなしな男だった。イザベルはジャックに怒りを覚えながらも恋をしてしまう。

 

サマンサは気持ちいい女だけどジャックとはくっついてほしくない

リメイク前の原作は未視聴。

最初の方は「男に都合のいい幻想の女」の話なのかなと思っていたんですが、イザベルがジャックにキレるところあたりからぐっと面白くなってきました。

イザベルは世間知らずで、善良で、どこか抜けている女、というイメージから脱出して、自分の意思でジャックと渡り合おうとします。そこが最高に気持ちよかったです。

 

魔法の表現も派手なものではないのですが、わくわくするようなネタに満ちていて面白かったです。スーパーで買い物をしていると食べ物のパッケージの写真が父親の顔になってしゃべりだしたり、時を巻き戻したり、暖炉から移動したり。

魔法のキラキラ感がよく出ていて楽しかったです。現代ファンタジーの設定を生かした表現でした。

 

しかしジャックがあまりにも馬鹿なので、ハッピーエンドを迎えても視聴者としてはうれしくなかったです。私がイザベルの友人だったら「ジャックよりいい男が星の数ほどいるんだよ!!」と説得すると思います。

もちろん恋愛ものだからジャックと別れるとコンセプトに反する、というのはわかるんですけど、心情的にはジャックを捨てて自分の人生を生きてほしかったです。

奥さまは魔女 (字幕版)

奥さまは魔女 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 
奥様は魔女(吹替版)

奥様は魔女(吹替版)

  • 発売日: 2020/08/29
  • メディア: Prime Video