ブックワームのひとりごと

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双極性障害同士の夫婦が躁うつの波とともに共同生活する―リョコモコ『躁うつ夫婦』

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躁うつ夫婦

 

あらすじ・概要

それぞれ別に双極性障害を発症した著者と著者の夫は、インターネットで出会い、恋をし結婚に至る。ときに躁でハイテンションになり、ときにうつで家に閉じこもりながらも、夫婦で助け合って生きていた。精神疾患とともに生きる結婚生活をユーモラスに描くコミックエッセイ。

 

明るい内容だがところどころに悲しみが見える

語り口はあっけらかんとしており、コメディに見えるほどですが、ところどころに双極性障害に対する悲しみを感じさせる漫画です。

双極性障害同士の男女がインターネットで出会い、恋愛をし、結婚をするというのはどうしても共依存的になってしまうのではとか、共倒れになってしまうのではとか心配になります。しかし躁うつの並みがありつつも、助け合って生きているところがすごいですね。

出かけたときどちらかが体調が悪くなると帰り、楽しみにしていた予定を変更するのをためらわない潔さは、見習いたいところがあります。私は無理をして反動が来ることもありますから。

また、躁うつの波がありつつも、相手がいてよかったと思える関係は素敵ですね。

 

漫画としていいところを描くようにしている面はあるかもしれないですが、家族も理解があるのはうらやましいです。

ポジティブすぎてあまり共感できない人もいるかもしれませんが、たまにはこういう話を読むのも楽しいです。

躁うつ夫婦