ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

『35日間世界一周!』水谷さるころ イースト・プレス 全5巻 感想

このブログには広告・アフィリエイトのリンクが含まれます。

35日間世界一周!! Part1 アジア編

 

あらすじ・概要

漫画家水谷さるころと、男性2名は好評だったテレビ局の世界一周企画をもう一度やることになる。今度は35日と、日数が5日増えた。しかし強行軍は変わらない。トラブルに巻き込まれたり体調不良になったりしながら、世界各地の観光地を巡って行った。

 

強行軍で世界一周再び

35日で世界を一周するというあまりにも重たい旅行。前作の『30日間世界一周!』の続編にあたります。

 

 

旅行途中で高山病→そこから慢性的な体調不良になったり、精神が不安定になったり、強行軍の恐ろしさを感じる作品でした。

旅行中もデータを送信したりイラストを描いたり仕事しているのも驚きます。多少へばったとはいえパワフルな人たちですよね。

この人たちは仕事だからしょうがないけど、旅程は予定をもって組みましょう。

 

面白かったのはオランダですね。ちょうど女王の祝日「クイーンズ・デイ」に当たり、どんちゃん騒ぎをするオランダ国民が見られました。

町中がオランダ王室の色であるオレンジ色に染まり、著者一行もオレンジ色の帽子を無料でもらいます。

自由を重んじるオランダでは、売春、大麻が合法です。街中に春を売る人たちが当たり前にいたり、コーヒーショップ(大麻を吸うための店)がわんさかあります。

日本ではありえない風景が当たり前になっているのに文化の差を感じました。

あまりにも公然と行われていると「悪いこと」という感じがしなくなりますね。

 

ヨルダンでめちゃくちゃ親切なタクシー運転手に出会ったり、国連本部で労働している女性がわりとあけすけだったり、人間との交流も面白かったです。

親切なヨルダン人はこの後めっちゃいいことが起こってほしいですね。乾燥地帯の過酷な地形での優しさは染みます。

 

5冊というコミックエッセイにしては長いシリーズですが、どの巻を読んでもハラハラドキドキして楽しかったです。最後は本当にお疲れ様と言いたくなりました。

 

 

 

 

honkuimusi.hatenablog.com