ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

動物

猫の保護活動の厳しい現実と面白さと―ハルノ宵子『それでも猫は出かけていく』

今日の更新は、ハルノ宵子『それでも猫は出かけていく』です。 あらすじ・書籍概要 漫画家である著者は、自宅で猫の保護活動をしていた。雌猫に避妊手術を受けさせ、病気の猫がいれば病院に連れていき……早世する外猫たちはつぎつぎと顔ぶれが変わっていく。…

飼育員が見た動物園の日常―あべ弘士『動物の死は、悲しい?―元動物園飼育係が伝える命のはなし』

今日の更新は、あべ弘士『動物の死は、かなしい?』です。 ネットで見かけたので入手してみた本。 あらすじ 動物園の飼育員から、絵本作家に転身した著者。飼育員になるまでの半生や、動物を育てる難しさ、飼育員たちの工夫や葛藤を描くノンフィクション。

優しいけれど思い通りにはならない人間観が好き―『ねこあつめの家』感想【AmazonPrimeビデオ】

今日の更新は、『ねこあつめの家』です。 結構面白いと聞いて気になっていた作品。 あらすじ スランプに陥った小説の佐久本は、占い師の勧めから逃げるように片田舎に引っ越す。そこは、猫がやってくる家だった。やってくる猫を眺めながら、迷走する連載作品…

動物たちが歌を通して抑圧から解放される 『SING シング』感想

Amazonプライムに乗り換えました。これはAmazonプライムで初めて見る作品です。 あらすじ 動物たちが暮らす街。コアラのバスター・ムーンは、傾いた劇場を復活させるために秘策を思いつく。それは歌のコンテストをすること。かくして劇場に素人たちが集まり…

動物の値段から、ペット業界や動物園の裏側がわかる 白輪剛史『動物の値段 満員御礼』感想

ニコカド祭りのセールで買いました。今(2017年11月3日現在)もやってるみたいですよ。 書籍概要 動物園で飼われている動物はどこからやってきてどう売られるのか。動物商である著者が、動物の値段を明かしながらそれを語る。「動物を飼う」ということの裏…

臆病で少しおばかな猫のゆずがトラブルを呼び寄せる 須藤真澄『ゆず』感想

有名な猫エッセイ本ですが、そういえば読んだことがありませんでした。絵柄のつぶらな瞳がかわいいですね。 あらすじ 漫画家の須藤真澄のもとにやってきた子猫のゆず。臆病で内弁慶、ちょっとおばかなゆずは家の中にトラブルを撒いていく。ゆずと暮らしてい…

お肉を作る職人たちへのインタビュー本 中川洋典『焼き肉を食べる前に 絵本作家がお肉の職人たちを訪ねた』

図書館のおすすめ本の棚にあったので借りてみた一冊です。 書籍概要 絵本作家中川洋典が、生きた牛を食肉に加工する施設を訪ね、そこで働く人たちにインタビュー。牛をさばく上でのコツ、仕事のやりがい、世間の偏見など、さまざまな観点から仕事を考えてい…

伏線のリンクがズートピアを救う 『ズートピア』再視聴感想(ネタバレあり)

Kindleで電子書籍を買ったら、amazonビデオのクーポンを貰ったのでズートピアを再視聴しました。 せっかくなので前回の感想でできなかったネタバレ感想をやります! honkuimusi.hatenablog.com あらすじ ウサギ初の警官になったジュディは、「だれでもなんに…

王道でも丁寧に書きさえすれば傑作になりうる 『けものフレンズ』感想

kemono-friends.jp Gyaoの無料配信で数話見てみるか~と軽い気持ちで見たらドはまりしてしまいました。 すごい本当にすごい。 あらすじ 人間型になった動物たち「フレンズ」が住むジャパリパーク。そこに新しいフレンズがやってくる。しかし彼女は何の動物か…

劇場版「天王寺おばあちゃんゾウ 春子 最後の夏」上映会に行ってきたレポ

www.tv-osaka.co.jp 図書館で上映会があったので、「天王寺おばあちゃんゾウ 春子 最後の夏」を見てきました。 天王寺動物園は保育所のころから何度も行っていて、映画の中でどのように描かれるのか興味がありました。 この映画はテレビ大阪の社会活動の一環…

理性が私たちを進化させる 『ズートピア』感想

ひょんなことから時間が空いたのでズートピアを見てきました。内容の知識はほぼなしの状態での鑑賞です。 『ズートピア』予告編 あらすじ 動物たちが暮らす街ズートピア。田舎から警察官になるために街に出てきたうさぎのジュディ。しかし草食動物として侮ら…