今日の更新はSF恋愛小説おすすめまとめです。
お堅いイメージのあるSF小説ですが、恋愛をテーマにしたものもかなりあります。
今回は恋愛小説の意味を広くとりつつ、SFにおける素敵な恋愛描写を語っていきたいと思います。
- 『リライト』法条遥 ハヤカワ文庫
- 『あなたのための物語』長谷敏司 ハヤカワ文庫
- 『時砂の王』小川一水 ハヤカワ文庫
- 『白翼のポラリス』阿部藍樹 講談社ラノベ文庫
- 『サクラコ・アトミカ』犬村小六 星海社文庫
- 『星へ行く船シリーズ』新井素子 出版芸術社
- 『ドッペルゲンガーの恋人』唐辺葉介 星海社FICTIONS
- 『なまづま』堀井拓馬 角川ホラー文庫
- 『おそれミミズク あるいは彼岸の渡し網』オキシタケヒコ 講談社タイガ
- 『不思議の扉 時をかける恋』大森望 角川文庫
- 『リヴァイアサン三部作』スコット・ウェスターフェルド ハヤカワ文庫SF
- まとめ
『リライト』法条遥 ハヤカワ文庫
主人公が出会った未来から来た少年。主人公は彼を助けるために未来に飛んだ。しかし、大人になったいま、過去から来た自分に出会わなかった……。
タイムパラドックスまみれの時間SF。そのきっかけはひとつの恋だった……というお話。
胸キュンとは程遠いストーリーですが、混沌としていく時間の中を困惑しながら読み進めるのが楽しいです。
『あなたのための物語』長谷敏司 ハヤカワ文庫
人工人格が小説を書く実験をする主人公サマンサ。しかし、彼女に不治の病が判明して……。
ひたすら命が目減りしていく描写におののきます。つらく苦しい描写の中に確かに愛があって、泣けてきます。
そして人工人格、《wanna be》が最後に下した決断は印象的でした。恋愛じゃないかもしれないけれど恋愛のようでした。
- 作者: 長谷敏司
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/06/10
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『時砂の王』小川一水 ハヤカワ文庫
人造人間メッセンジャーたちが、時空を超えて人類滅亡と戦う時間SF。
恋愛描写がロマンチックで夢があります。現実にはありえないけれど、そういうものが書けるのは小説の特権ですよね。
人類を救うための戦いがかっこよくて熱いのでそこも大好きです。
『白翼のポラリス』阿部藍樹 講談社ラノベ文庫
陸地が海に沈んだ世界、飛行機乗りがお姫様を乗せて運ぶ冒険もの。
主人公二人の心理の、ひとつひとつの描写がとてもいい。読んでいて自然と応援したくなります。
サイエンス要素はそれほどないけれど、ポストアポカリプスの時代に飛行機で飛び回るという世界観が美しくて魅力的です。
- 作者: 阿部藍樹,やすも
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/03/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『サクラコ・アトミカ』犬村小六 星海社文庫
捕らわれの少女、サクラコとその番人に任じられた少年のラブストーリー。
架空の世界を舞台にしたSFファンタジー。世界観に外連味があって楽しいです。
主人公二人が恋する少年少女でとてもかわいいです。一巻完結ものですが、もっと長く読んでいたいと思いました。
『星へ行く船シリーズ』新井素子 出版芸術社
家出をした少女が宇宙に飛び出し、大冒険をするSF少女小説。
主人公あゆみと、太一郎の恋愛模様ににやにやします。追いかけたり追いかけられたりする関係がいい。
二転三転する冒険もエキサイティングで楽しいです。童心に帰りたくなる作品でした。
『ドッペルゲンガーの恋人』唐辺葉介 星海社FICTIONS
クローンとして生まれ変わった、死んだ恋人。彼女との再会を喜ぶ主人公だったが、徐々に恋人は不安定になっていき……。
情緒不安定な恋人につられて、読者の私も不安定になりました。読んでいて怖い作品です。
あとオチがめちゃくちゃ好きです。このオチだけでも読んだかいがありました。
- 作者: 唐辺葉介,シライシユウコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/08/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『なまづま』堀井拓馬 角川ホラー文庫
ヌメリヒトモドキという謎の生き物が存在する世界。主人公は、ヌメリヒトモドキが人の記憶や感情を獲得することに気づき……。
主人公の亡き妻への狂気的な愛着が恐ろしかったです。読み進めるほどにヤバさを増していきます。
そしてこの作品のオチ大好き。これぞホラーの真骨ですね。
『おそれミミズク あるいは彼岸の渡し網』オキシタケヒコ 講談社タイガ
座敷牢で、ツナという少女に怪談を語る「ぼく」。彼女を牢から出してあげたいと望む主人公だが……。
ホラーとSFがないまぜになった美しい世界観が素敵です。そんな中で紡がれるラブストーリーはロマンチックでした。
装画も読み終わってみると、世界観にぴったりでマル。
『不思議の扉 時をかける恋』大森望 角川文庫
時間にまつわる作品の中で、恋愛がかかわっているものを集めたアンソロジー。
短編小説の展開の面白さと、ラブストーリーの甘さが両方味わえるお得な本です。読んでいてわくわくします。
難しい設定がなく、わかりやすいものが多いので、SF初心者にもおすすめです。
- 作者: 大森望
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: 文庫
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『リヴァイアサン三部作』スコット・ウェスターフェルド ハヤカワ文庫SF
バイオ技術の国と、蒸気機関技術の国で分裂している地球のパラレルワールドで、ふたりの少年少女が世界の命運を握る話。
そんじょそこらの男より勇敢な男装少女と、ヘタレな王子様が、冒険の中で恋をしていくのが楽しいです。
もちろん冒険部分も面白いので、二重にエキサイティングな作品です。
まとめ
いかがでしたか?
興味のある作品があればぜひ読んでみてくださいね。