あらすじ・概要
東京の格安物件に住む著者の周りでは変なことばかり起こる。人口が多いがゆえの変質者に出会ったり、金持ちの友人にマウントを取られたり。自分の過去の変なぼっちっぷりも披露して自虐する。「東京在住の漫画家」のキラキラ感を投げ捨てるようなコミックエッセイ。
笑えるけど人間関係が気になる
変な話ばかりでめちゃくちゃ笑いました。
東京の格安物件に暮らしている著者の周りには、妙なトラブルが起こります。
漫画家という不安定な仕事をしている著者は格安物件を探して住まざるを得ません。しかし格安なのには理由があるもので、トラブルと隣り合わせです。
他の住民が大家家族の格安物件に住んだら自分以外の人たちが変で、速やかに引っ越したというのもめちゃくちゃ笑ってしまいました。
壁の向こうからあやしげな会話が聞こえてくるのが嫌すぎます。
やべー話だなと思うと同時に、東京で格安物件を探すのって相当大変なんだなあ……と思いました。さすが日本一地価の高い都道府県です。
著者の過去回も面白かったです。私もイキっていたことがあるので身につまされます。
周囲の人間もどうかと思うけど著者の反応もだいぶおかしいので笑いに昇華できていてすごいです。
ただ、友人の描写に関しては「そんなことエッセイに書いたら縁切られるんじゃないか?」という内容でした。
実は創作とか親しい人間同士のプロレスとかそういう話であってほしいです。
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