ブックワームのひとりごと

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『窓ぎわのトットちゃん』見た 訳ありの子どもたちが集う学校とそこに忍び寄る戦争

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窓ぎわのトットちゃん

 

あらすじ・概要

トットちゃんはおしゃべりで落ち着きがなく、独特の価値観から学校ではうまく行かなかった。心配したトットちゃんの両親はトモエ学園に入学させる。トモエ学園は優しい校長先生のもと、先進的な教育がなされていた。トットちゃんはトモエ学園で成長していく。

 

理想郷と同時に進行していく戦争

黒柳徹子の自伝的小説をアニメ化したもの。

おしゃべりで落ち着きがなく、トラブルを起こしてばかりののトットちゃんは特殊な事情を持つ子どもたちが集まるトモエ学園に入学します。

非常に先進的な校長先生のもと、トットちゃんはのびのび成長していきます。

どんな子にも優しく、理知的な校長先生は本当にかっこよかったです。

 

子どもの理想郷のようなトモエ学園ですが、そんな描写とは裏腹に日常には戦争の影が忍び寄ってきます。

ごく普通の人が軍国主義的なことを言いだしたり、いじめの原因が「兵隊になれないから」だったり、じわじわと戦争が人間の価値観を侵食していくのが生々しいです。

 

トモエ学園の子どもたちは周囲の子どもたちよりは上質な服を着ていて、親に心配されています。おそらく家庭環境がいいから親もトモエ学園に入学させたのでしょう。

ときおり映る「その当時の貧しい子どもたち」との落差に悲しい気持ちになりました。

 

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