ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

森の奥の洋館で人が消え続ける 小野不由美『ゴーストハント5 鮮血の迷宮』感想

メタル系の紙に印刷されていてめっちゃギラギラした本です。 あらすじ 日本国の元首相から依頼を受け、森の奥の洋館にやってきたナルたち。そこは人が消える館だった。集められた他の霊能力たちと一緒に捜査を開始するが、人々が次々に消えていく。果たして…

ADHDの人のための「精神論でない」片づけ方 司馬理英子『「片づけられない!」「間に合わない!」がなくなる本 ADHDタイプの【部屋】【時間】【仕事】整理術』感想

毎度のことながら、片づけられないので読みました。 書籍概要 不注意やスケジュール管理の苦手さから、生活で困難を抱えがちなADHDの人たち。どうすれば生活を改善できるのか。少しでも生きやすくするアイデアを、イラスト付きでわかりやすく解説する。

敵対するふたりの王が協力して国に平和をもたらす 沢村凛『黄金の王 白銀の王』感想

あらすじ 鳳穐(ほうしゅう)と旺廈(おうか)という二つの氏族が王位を争い続けてきた翠(すい)の国。囚われていた旺廈の頭領薫衣(くのえ)は、鳳穐の頭領で現王の穭(ひづち)に協力を持ちかけられる。それは、長い争いを終わらせ、翠の国に平和をもたら…

イランの少女から見た戦争、思想弾圧、戦火の日常 マルジャン・サトラピ『ペルセポリス』1、2巻感想

あらすじ イランに生まれた少女マルジことマルジャン。革命がおこったイランは、不穏な空気に包まれていた。日常的に人がいなくなり、投獄され、拷問され……。マルジの自由な性格に危険を感じた両親は、マルジを国外に出す。

悪ノリをしてサハラ砂漠でマラソンすることに 高野秀行『世にも奇妙なマラソン大会』感想

Kindle日替わりセールであったので買ってしまった本。高野秀行の本がセールだとつい買いたくなるんですよね……。 書籍概要 悪ノリをして西サハラでマラソンをすることになった表題作、インドに入国するため改名をしようとする話、海外で起こったちょっと不思…

神父と下僕の物語はスケールが大きくなっていく 瑞山いつき『スカーレット・クロス 月牙の命脈』感想

吸血鬼の本を読むシリーズもだいぶ進んできました。 あらすじ 吸血鬼に転化する可能性があるギブは、師匠と兄弟弟子のレオンとともにある女性のもとを訪ねる。彼女は、500年を生きた魔女だった。一方ギブが悪魔を閉じ込めた「聖櫃」を開ける鍵だとして、とあ…

見た目猫な著者がハワイで行った失敗と観光 ボンボヤージュ『旅ボン ハワイ編』感想

旅行記が読みたくなって手に取った本です。この表紙、めちゃくちゃにぎやかだな~。 あらすじ イラストレーターのボンボヤージュが、出版社の企画でハワイに行くことに。高所恐怖症なのにドアのないヘリコプターに乗せられたリ、サメのいる海に檻ごと入った…

「演劇はこんなにも面白い!」が伝わってくる青春小説 平田オリザ『幕が上がる』感想

青春小説のおすすめ記事に上がっていた作品です。 あらすじ 地方の高校演劇部にやってきた新任の顧問が、彼女らの意識を変えていく。「大会で勝ち残りたい」という意思が、演劇のクオリティを高める。演出を担当することに主人公 は、『銀河鉄道の夜』を翻案…

サナトリウムの吸血少女たちが知った残酷な真実  『LILIUM―リリウム 少女純潔歌劇』感想

刀ステでお世話になってるし、お礼課金するのも悪くないかな……と思って見ました。 あらすじ 吸血種の少年少女が集まるサナトリウムで、シルベチカという少女がいなくなる。リリーは彼女を探すが、他の少女たちはシルベチカのことを覚えていない。スノウとい…

本を愛する古書店主が張り出した張り紙をたどる さかもとけんいち『ほんじつ休ませて戴きます 人生最晩年、あふれ出た愛の言葉集』 

知り合いのおすすめで手に取った本です。大阪の話ですしね。 書籍概要 大阪の古本屋「青空書房」。そこに貼られた「ほんじつ休ませていただきます」という張り紙には絵と一言が書かれている。その張り紙を紹介しながら、店主が半生を語っていく。画集と語り…