メタル系の紙に印刷されていてめっちゃギラギラした本です。
あらすじ
日本国の元首相から依頼を受け、森の奥の洋館にやってきたナルたち。そこは人が消える館だった。集められた他の霊能力たちと一緒に捜査を開始するが、人々が次々に消えていく。果たして彼らはどこへ行ったのか。
幽霊の正体怖い
麻衣が、館で死んだ人の夢を見るシーンがめちゃくちゃ怖かったです。あのシーンはコミカライズ版でも怖かったですが、文章でも凄みがありますね。誰かの死を追体験するなんて怖すぎる……。
そして明かされた、屋敷の幽霊の正体もすっごく怖かったです。死んでからずっと、館を彷徨い続けていたんだなと思うと……本当に怖いです。
展開やシチュエーションが映像映えしそうだし、この巻が映画化されると面白いだろうなと思います。キャラたちの再現が難しそうですが。
最後にはなんとかなってよかったですが、そのなんとかなった方法もなかなか哀愁がありました。どうにもならないんですよね……。
真砂子、殊勝になる
麻衣に対してツンツンしていた真砂子も、麻衣のESP能力を認め始めていてかわいかったです。ちゃんと能力のある人には敬意を示そうとするのが、腐ってもプロだなあと思いました。
彼女も悪い人ではないんですよね。嫌味がやたらと上手いだけで……。
しかし彼女がナルのどこが好きなのかはよくわかりません。顔? 倫理観がしっかりしてるところ? たまーに優しいところ? あれ結構可能性はあるな……。
ともあれ恋をしている真砂子は可愛らしくて良かったです。一応麻衣のライバルにあたるんでしょうが、こっちも応援したくなってきました。
しかし彼女の口寄せシーンが見られなかったのはちょっと残念でしたね。話の流れ上仕方ないこととはいえ。
まとめ
この巻も面白かったです。シリーズの中で一番映画化してほしい部分でした。(たぶん無理)
シリーズ読破まであと2巻になってうれしいようなもったいないような。
- 作者: 小野不由美,いなだ詩穂
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