ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

法律

『はじめて学ぶ生命倫理 「いのち」は誰が決めるのか』小林亜津子 ちくまプリマ―新書

あらすじ・概要 安楽死は許されるか、子どもの自己決定権はどこまで存在するのか、精子バンクから生まれた人たちが親を知る権利は……。テクノロジーの進歩によって、多様性によって生命倫理の問題に直面する医療従事者たち。現代の医療が抱える生命倫理の問題…

『問題社員の正しい辞めさせ方』新田龍 リチェンジ 感想

あらすじ・概要 パワハラ、サボり、セクハラなど、職場の困った人たち。しかし、その人たちを合法的に辞めさせようとするのは困難が多い。労働法の事例を紹介しつつ、あくまで遵法的に困った社員との付き合い方、辞めさせ方を模索する。 問題社員でも辞めさ…

最高裁の判決とそれを出した裁判官たちの裏事情―川名壮志『密着 最高裁のしごと―野暮で真摯な事件簿』

あらすじ・概要 三審制の最後の砦最高裁判所。そこではどのような判決が出ているのか、また、どのような裁判官が判決を出しているのか。最高裁のシステムやつくりを解説しつつ、「法の番人」の姿を暴き出す。

著作権の「やっていいこと」「やってはいけないこと」を知ろう―福井健策『18歳の著作権入門』

あらすじ・概要 身の回りにあるさまざまな小説・漫画・映像作品。それらはどこまで勝手に使っていいのだろうか。著作権法でできること、できないことを解説する、基礎的な著作権の知識を身に着けるための本。

受刑者にお金をかけることは「社会の益」になるだろうか―『ドキュランドへようこそ 世界一豪華な刑務所の内側』

www.nhk-ondemand.jp テレビ番組の感想は普段書かないんですが、これは面白かったので書き残しておきます。 あらすじ・概要 ノルウェーのハルデン刑務所は、「世界一豪華な刑務所」と呼ばれている。受刑者の個室はシャワーやテレビを備え、恋人や妻とコテー…

めちゃくちゃだったゼロ年代の消費者金融事情―宇都宮健児『消費者金融―実態と救済』

今日の更新は、宇都宮健児『消費者金融―実態と救済』です。 あらすじ・概要 長引く不況とともにはこびってきた「サラ金」、今で言う「消費者金融」。いくつものCMが流れるそれの、何が問題なのか。消費者金融によるさまざまな手口を紹介し、多重債務の作り方…

日本における「労働」の価値観と、労働法との関係―水町勇一郎『労働法入門』

今日の更新は、水町勇一郎『労働法入門』です。 あらすじ・概要 労働者とそれを雇う側の力関係は均衡してはいない。労働者の権利を守り、双方の関係を公平にするのが労働法の役割である。日本における「労働」への価値観を踏まえつつ、労働法の内容と今後の…

クリスチャンの現代の倫理との付き合い方―持田明広『クリスチャン弁護士のちょっと気になる事件簿』

今日の更新は、持田明広『クリスチャン弁護士のちょっと気になる事件簿』です。 あらすじ・概要 家族の悩み多き時代、著者のもとにはこじれた家族問題がいくつも舞い込んでくる。著者は仕事としてそれを解決しようとするのだが……。クリスチャンの視点から見…

傍聴席はセカンドレイプ会場じゃねえんだよ―北尾トロ『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』

今日の更新は、北尾トロ『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』です。 あらすじ・書籍概要 傍聴初心者の著者は、手探りながら面白い裁判を探していき、そこにさまざまな人間ドラマを見る。窃盗や殺人、公然わいせつ、離婚調停など、裁判に立つ人々の事情は様…

家族問題で皮肉めいた語り口はいただけない―藤沢数希『損する結婚 儲かる離婚』

今日の更新は、藤沢数希『損する結婚儲かる離婚』です。 家族制度について調べるシリーズ。 皮肉はいらない 事実を教えて あまり離婚するときのお金のことは考えたことがなかったので、「コンピ地獄」というものが存在するとは知らなかったです。 離婚しよう…