ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

将棋棋士の夫は頭はいいけどどこか変 伊奈めぐみ『将棋の渡辺くん1』感想

読みたいと思っていたけれどチャンスを逃していた漫画です。 ちょうど藤井四段のニュースをやっていて、その流れで入手してみました。 あらすじ 渡辺明は将棋棋士。ぬいぐるみが好きで、漫画が好き。頭はいいけれど将棋以外の情報がなかなか頭に入らない。そ…

民主主義のありがたみがよくわかる 重村智計『金正日の正体』感想

長い間積んでてどうして入手したのかも忘れてた本です。 書籍概要 北朝鮮の国家主席金正日。彼はどのような人間で、何を考えているのか。そして、最近「金正日」らしくない命令が増えているのはなぜなのか。金正日という存在を通して、当時の北朝鮮を語る本。

目がボタンの母親、という破壊力 ニール・ゲイマン『コララインとボタンの魔女』感想

『アナンシの血脈』が面白かったのでこっちも読んでみました。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ コララインの両親はいつも仕事で忙しく、かまってくれない。ある日、コララインはもう一つの自分の家を見つける。そこにはボタンの目をした両親がいた。彼…

ヴァンパイアが古い屋敷で共同生活 『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』感想

あらすじ 古い屋敷でシェアハウスをしている4人のヴァンパイア。彼らの生活はトラブルだらけだ。ヴァンパイアの日常を手持ちカメラでドキュメンタリー風に撮影したコメディ映画。

絵描きロボットは人間のために放浪する 菅浩江『プリズムの瞳』感想

あらすじ 何らかのプロフェッショナルになるために生まれてきたロボット、ピイ。しかし彼らは人間の反感を買い、流浪の絵描きに身をやつしている。ただ絵を描くだけのピイたちと、彼らとすれ違った人間たちを描く連作短編。

特甲少女たちの青春の終わり、新しい人生の始まり 冲方丁『テスタメントシュピーゲル3 下』感想

ずっと終わってほしかったのに、終わったら終わったで「やだー終わってほしくない!!」ってなるのが完結巻の常ですね。 あらすじ 敵に捕らわれた鳳を助けようとする特甲児童たち。彼女らは、すべての因縁にけりを付け、自分と町の運命を切り開くためにひた…

インパクトのあるエピソードで「お酒はほどほどに」がわかる まんしゅうきつこ『アル中ワンダーランド』感想

画像ではわかりませんが、表紙が箔押しで地味に豪華。 ブログに載せるのがだいぶ恥ずかしいペンネームだ……。 あらすじ ブログをきっかけにイラストレーターの仕事を始めるものの、多忙で家事がままならなくなった著者。お酒でそれを解決したことをきっかけに…

謎めいた展開から、読者を突き放す G・J・チェスタトン『木曜の男』感想

いくつかのブログで紹介されていたので気になった本です。 いや~読むのが難しかった。 あらすじ 無政府主義者の団体の幹部「木曜」になった主人公は、そこで奇妙な体験をする。そこにちらつく自分たちのボス「日曜」の存在。果たして彼は何者なのだろうか。

2017年上半期に読んだおすすめ本19選

速いもので、このブログも400記事を超えました。 今回は、2017年上半期に読んだ中で面白かった本の紹介です。 例によって新刊が少ないのは許してください。 『そばかすのフィギュア』菅浩江 ハヤカワ文庫 『天才と発達障害』岡南 講談社 『フィーヴァードリ…

「この素材どうやって作る?」に答える、内容がぎっしり詰まった講座本 井上のきあ『illustratorデザインメソッド』感想

デザイン関係の本は読んでいてもブログに載せないことも多いんですが、Amazonリンクのクリック状況を見ていると結構感想に需要があるようなので頑張って書こうかなと。 ただ、感想を書くのが難しいんですよね……。 書籍概要 illustratorで作れるあんな素材、…