ブックワームのひとりごと

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頼むからちゃんと伏線を回収してくれ―『ミュージカル「刀剣乱舞」葵咲本紀』ライビュ感想

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刺繍の家紋ワッペン「徳川家 三つ葉葵」

葵咲本紀のライビュを見てきたよ! ちょうどいい画像がなかったので徳川家ワッペンがサムネです。

最初に言っておきますが、酷評に近い文章なのでいい思い出にしておきたい人はブラウザバックお願いします。

あと今回は本当にネタバレ100%です。

 

見終わっても達成感がないのがつらすぎる

とにかくね、伏線回収がひどいんですよ!

御手杵が、何かトラウマモードになっていたので、「これは大空襲で焼けたという話がストーリーにかかわってくるんだな」と思ったら具体的な話がないまま終わってしまいました。

鶴丸国永が、刀ミュのボイスオンリー主に何か頼まれごとをしていて、「鶴丸が何を頼まれたか盛り上がったところで明かされるんだろうな」と思ったんですが具体的に明かされずに終わりました。

篭手切江が「先輩」と呼ぶ謎の刀が出てきたので、「たぶんこの先輩が誰だかわかって話が終わるんだろうな」と思ったら名前も明かされないしなんで歴史修正主義者になってたのか少しもわかりませんでした。

家康が秀康を跡継ぎにしなかった理由をなかなか発表しなかったので、「何か重要な理由があるのかな」と思ったら、単純に「双子は気味悪く思われるし跡継ぎ争いがすごいから」でした。それは明石が中盤で言った。

(三日月宗近の話もかなり唐突に感じたけど、これは見てない作品で布石があるんかな、と思って割愛)

おかげで、見終わっても「そうだったのかー!」っていう快感がない。

作品をまたいだ伏線を作るなとは言わないけど、上記のうち一つぐらいはきっちりエンドマークをつけてほしかったですよ。

 

いや私も、『結びの響、始まりの音』みたいな筋が単純な話だったらこんな文句は言わないんですけれど、思わせぶりな「伏線」を入れられてしまったら突っ込まずにはいられません。

とっととネタばらししてもよかった部分で変に引きを入れてしまったせいで、私みたいに「次はこうなるのか、それともああなるのか……」と考えながら見る人間にはストレスフルな作品になってしまっています。

 

一応いいところも言っておくと、キャラの解釈はよかったです。俳優さんの演技の質も相まって鶴丸のクオリティはすごかったですし……。あれはマジで鶴丸でした。

明石はイメージと違ったけれどこういうひねくれたキャラクターは嫌いじゃないです。村正派も仲良しでかわいかった。

 

ただわざわざ映画館に出向いて、3時間半も椅子に座って、次作への引きを見せられたのがつらかったです。お金のことはどうでもいいけど……。

本当にあんまりだったので、今後は推しの刀が出ても見られないかもしれません。

 

まとめ

私だってここまで酷評することになるとは思わなかったわい! でも純粋に「解釈」が見たい人には面白いのかもしれない……。

いろいろシリーズ全体への伏線が敷かれていたけれども、こういうガバガバな回収の仕方をするならあまり見たいと思えないですね。