ブックワームのひとりごと

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現代舞台の作品なのにあふれる昭和っぽさ―有栖川有栖『濱地健三郎の霊なる事件簿』

濱地健三郎の霊なる事件簿 (角川文庫)

今日の更新は、有栖川有栖『濱地健三郎の霊なる事件簿』です。

 

あらすじ・概要

超常的な事件を扱う霊能探偵・濱地健三郎。彼は助手のユリエとともに、奇妙な事件の依頼を受ける。自らの持つ霊感を使い、この世ならざるものが起こす事件を解決していくが……。

 

昭和な雰囲気で話に集中できない

まず現代舞台なのに、文章の雰囲気が昭和なので内容に集中できませんでした

  • 若いのにだわ、わよでしゃべる女性キャラ
  • 助手のユリエがお茶を汲む
  • 外来語の使い方が古い

極めつけはこのせりふ。

「――ブラウスのボタンをもう一つはずして、スカートの丈をあと二センチ短くしてくれたら最高だよ。」

 こんなこと言ってるとセクハラで訴えられるぞ。上司と部下の会話じゃないでしょう。よっぽど長い付き合いで軽口をたたき合っても恨みっこなしの関係ならともかく。

これを小粋なジョークか何かだと思っているのが寒いですね。

もともと舞台が昭和だったら「そういうものなのかな」と思えたかもしれないのですが、なまじスマートフォンの出るような現代世界だから違和感がぬぐえませんでした

 

ミステリのトリック自体も運要素や「そんなに上手くはいかないだろう」と思ってしまう要素が多く、あまり楽しめませんでした。

 

そもそもは「絶対にくっつかない男女バディ」と聞いて手に取ってみたものなのですが、男女バディものとしてもいまいちでした。もっとユリエが活躍する姿を見たかったです。

全体的に半端な内容でつまらなかったです。

濱地健三郎の霊なる事件簿 (角川文庫)

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濱地健三郎の幽【かくれ】たる事件簿

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