あらすじ・概要
繭期の少年たちを集めたクランにやってきたラファエロは、そこで幼なじみのアンジェリコと再会する。アンジェリコはラファエロの親友を名乗り、何かと構うようになる。そんな中、クランの少年たちの繭期が悪化する事件が発生。その意外な理由が明かされたとき、少年たちは己の心に向き合うこととなる……。
友情の終わる瞬間を見た
あまりにもひどい結末でにこにこしちゃいました(褒めてる)。いやー。選んでしまったから、大事なものを決めてしまったからもう二度と元に戻れないのが最高ですね。関係性の行きつく果ての話は大好きです。
覆水盆に返らず、という言葉がぴったりです。
TRUMPにはいろいろな種類の最悪お兄さんが出て来ますが、今回の最悪お兄さんは一味違いましたね。めちゃくちゃ周りを巻き込むのはもちろん、特殊性癖か? っていうっぐらい価値観がおかしいし、推しの解釈違い起こしてます。そのつじつまの合わなさ逆に面白かったです。
グランギニョルを踏まえて見ると、親の事情に子どもが振り回されていて大変かわいそうでした。愛はあったと思うけど、伝わってなきゃ何の意味もないんですよね。
やっぱり愛情というのは需要と供給を考えることが必要です。伝わってないのに「愛していた」と言い訳するのはずるい。
実質的に第三の主人公であるディエゴも、元をたどれば安心して頼れる大人がいなかったことがもろもろの行動の原因だろうので、やるせなさを感じます。
しかし今回はステゴロシーンが多かったです。不良ものみたいだな……。美少年たちが殴り合うシーンはギャップがあってよかったです。