あらすじ・概要
彼氏と別れ、さらにその彼氏にストーカー扱いされてしまった主人公。元彼への恨みつらみや、新しい恋愛への願望とともに、東京の神社を巡る。さらに神道に興味がある同僚とともに京都旅行へ。そこでもさらに神社を巡り、今までのネガティブな感情を願いにしてぶつける。
俗っぽいので読みやすかった
私自身はあまり信心がないので、スピリチュアルな方法で何でも解決する! というノリは苦手なんですけど、この本はほどほどに俗っぽくて面白かったです。
主人公は彼氏にフラレて傷心の女性。自分の不幸ゆえに他人を妬んでしまうこともしばしば。
そんな彼女が神社にお参りし、ネガティブさの伴う願いを吐露していくのが生々しくて笑えました。
紹介される神社も、大きな神社だけでなくニッチで小さい神社も含まれていて、知的好奇心が満たされました。
昔の人が過去の偉人だの、遊女だのにあやかって、社を立て、何だかんだとお祈りをしているのが人間味があります。
信心はありませんが、人間の「何となくご利益がありそうな気がする」という思いの源泉を見に行ってみたくなりますね。
この俗っぽさ、生々しさは好き嫌いがあると思いますが、私は楽しかったです。