ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

死の受容を優しく描くADV『彼女は最後にそう言った』感想

アドベンチャーゲーム『彼女は最後にそう言った』をクリアしました。 彼女は最後にそう言った SYUPRO-DX Inc. ゲーム 無料 play.google.com] ゲーム概要 祭りの日、東京から里帰りした少年、シンタローに一通の手紙が届く。「お祭りの夜、展望台で待ってます…

戦いの行方と美しい恋の終わり あざの耕平『BLACK BLOOD BROTHERS11 賢者転生』感想

ついに最終巻。どんなシリーズでも感慨深いですね。 あらすじ 特区に吸血鬼たちが集結し、最終決戦の火ぶたが落とされる。特区を脱出しようとする九龍の血脈に、ミミコらが打った手とは……。そして、ミミコとジローの関係にも決着の時が来る。

余ったポイントやギフトカードでサクッと買える 1巻完結の漫画おすすめ16選

今回のまとめは「一巻完結の漫画」です。 ここ最近シリーズものを追いかける体力がなくて、面白そうな一巻完結の漫画を中心に読んでしまうんですよね。 そして微妙に余ったポイントやギフトカードを消費するのにちょうどいいのでよく買います。 それではいっ…

濃いキャラクターが毎日お祭り騒ぎ 森見登美彦『有頂天家族』感想

この、めちゃくちゃダサい二重カバーはなんとかならんかったのか。アニメ絵でもいいから、もっと持ってて楽しいデザインにしてほしいです。 あらすじ 父親が人間たちに狸鍋にされてしまった狸の四兄弟。しかしその息子たちは阿呆ばかりだった。主人公である…

沖縄を舞台に幻想と醜さの間を行く短編集 恒川光太郎『月夜の島渡り』感想

書籍概要 逃げ込んだ孤島にいた軟体動物との暮らし、何度も生まれ変わる女性が見た時代の流れなど、沖縄を舞台にした幻想小説短編集。

16世紀ネーデルラント絵画とその歴史的背景 『ブリューゲル「バベルの塔」展』行ってきました【感想】

バベルの塔展に行ってきました。 ベルギー奇想の系譜展に続いて、ネーデルラントづいている。 babel2017.jp 展覧会概要 ブリューゲルの最高傑作「バベルの塔」を中心に、ヒエロニムス・ボスの油彩、同時代の版画、彫刻などを集める。16世紀ネーデルラント…

お姉さん巫女綾子がポンコツかわいい 小野不由美『ゴーストハント2 人形の檻』感想

今回の表紙箔押しですね。変わった箔の押し方です。 あらすじ SPR(渋谷サイキックリサーチ)の渋谷一也(ナル)と麻衣は、依頼を受けて怪現象の起こる洋館へ向かう。そこで別のルートで依頼されていた綾子と法生と出会い、協力して調査を進めていく。

それぞれの決戦前夜に思うことは あざの耕平『BLACK BLOOD BROTHERS10 銀刀出陣』感想

あらすじ カンパニーが特区を奪還する「Xデー」が近づく中、ミミコを中心とした人々は対応に追われる。一方、香港では血の気の多い吸血鬼が集まりつつあった。それぞれの最終決戦の前夜が過ぎていく……。

怖くておかしくて美しい短編小説をアンソロジーに 西崎憲編訳『怪奇小説日和 黄金時代傑作選』感想

書籍概要 おどろおどろしく、怖くて、美しい。そんな怪奇小説の18編を、古典的なものから新感覚なものまで、一冊にまとめ翻訳したアンソロジー。

革命を起こした農場の動物たちがディストピアに陥る ジョージ・オーウェル『動物農場』感想

読みたいなあと思っていたけれど後回しにしていた本。原文の著作権は切れていたのか……。 「闇のどうぶつの森」のような作品でした。 あらすじ 農場主を追い出し、自分たちで農場を運営していくようになった動物たち。しかし農場のトップになったブタたちは、…