ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

江戸

江戸時代の豪商や百姓が残した遺言から人生を見る―夏目琢史『江戸の終活 遺言から見る庶民の日本史』

あらすじ・概要 戦国時代が終わり、長い平和が続いた江戸時代。そのころ、庶民はどう社会を見ていたのか。江戸時代の豪商や百姓の遺言を読み、当時の生活や社会の価値観について迫る。老境を迎え、自分の人生を振り返る江戸時代の人々の哀しくもいとおしい姿…

過酷でありながら優しい人間観の歴史IF漫画―よしながふみ『大奥』

あらすじ・概要 男子だけが感染する奇病が蔓延した江戸時代。女性と男性の力関係は逆転し、女性が家督を継ぐ社会となった。そして、江戸幕府の長、将軍も女に。その大奥では、全国から美男が集められ、将軍の寵愛を争っていた。徳川の時代が進むごとに、社会…

自然音から聞こえる神の沈黙 『沈黙 サイレンス』感想

映画『沈黙-サイレンス-』予告 chinmoku.jp いやもうすごかった。 多分長く上映されないと思うので、少しでも気になる人は映画館に見に行ってください。あの音声も映像も映画館で見たほうが絶対楽しいと思います。 あらすじ 棄教したという噂の師、フェレ…

ロシアをさまよう漂流民たちに感情移入 井上靖『おろしや国酔夢譚』感想

読みたいと思っていたんですが、後回しになっていてやっと読めました! ロシアの殺し屋恐ろしや。 あらすじ 船旅のうちに遭難し、ロシア領の離島にたどり着いた伊勢出身の船乗りたち。彼らはロシアの街を転々としながら、帰国の方法を探ります。過酷な異国の…

将軍の正室となって国を動かせ 宮尾登美子『天璋院篤姫 上』感想

世界史は好きなんですが日本史には苦手意識があります。 そんな私が『天璋院篤姫』を読みました。あまり日本史はよくわかってないのでそういう人の感想としてお読みください。 新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫) 作者: 宮尾登美子 出版社/メーカー: 講談社…

これが今どきの時代劇『超高速!参勤交代』感想

dtvで『超高速!参勤交代』を見ました。これもTwitterのフォロワーさんが見ていたので気になったもの。 映画『超高速!参勤交代』予告編 あらすじ 時は徳川吉宗の時代。老中に言いがかりをつけられ、「4日で参勤交代せよ」と命じられた貧乏藩は、創意工夫を…