大阪市立美術館で開催されている、デトロイト美術館展を見に行ってきました。
夏休みだから子どもが多かったですね。割とおとなしく鑑賞していてえらかったですけれども。
各展示室の感想
第一章・印象派
この部屋はわりと典型的な印象派という感じです。モネはもっとフワフワしたイメージだったんですが、ここに飾られているのははっきりしているような。
全体から見ると、まだまだ写実性が残っているので、この時代は過渡期だったんだろうなと感じました。
第二章・ポスト印象派
この辺になってくると明らかに写実性が減って、タッチや質感が重要視されてきてます。
ゴッホのあの絵の具の盛り上がり方とか力強い筆遣いは生で見たほうが実感しやすいなと思います。生々しいですね。こういうのを見ると、印刷で出せない表現はまだまだあると感じます。
第三章・20世紀のドイツ絵画
ここはドイツ人館長の時代に収集された絵が主なようです。
風景画なのに木を真っ赤に塗る自由さが好きです。この絵を描いていたとき、作者は不眠症だったらしくてかわいそうになりました。
ドイツ人らしいメランコリックな雰囲気を感じます。
第四章・20世紀のフランス絵画
マティスは初めて見ました。確か重松清の『せんせい。』にマティスが大好きな美術の先生が出てきたからそれで名前を覚えてます。なんだろうこの、「線画」って感じ……。
この展覧会のひとつの目玉であるピカソもあります。ピカソの人物画ってあんなに変な顔なのに、なんとなく特徴をとらえてるところが面白いです。
解説映像
最後に原田マハさんが登場する解説映像が流れていたので休憩がてら見ていました。
デトロイト美術館の美術品は、車の会社がお金を寄付して購入されたそうです。高い絵はまだ買えなかったから、その当時新しい芸術だった印象派をどんどん購入したそうな。あと財政破綻で美術品を売られそうになったとか(寄付によりすんでのところで回避)
こういう歴史も面白いですね。
まとめ
久しぶりに油絵の展覧会を見ましたが、面白かったです。やっぱりタッチや絵の具の盛り上がりは生でしか見れないですからね……。
ネットでデジタル絵を見るのとは別種の面白さがあります。

- 作者: 原田マハ
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