ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

あゆみの新たなる旅立ちで締めくくる 『星へ行く船シリーズ5 そして、星へ行く船』感想

今回はあゆみと太一郎が向かい合っている表紙・裏表紙で、最後まで読むとなるほどなあという感じです。 向かい合って生きていくんですねえ。 あらすじ レイディに誘拐されたあゆみは、彼女から極秘依頼を持ちかけられる。レイディの仕打ちがショックだったあ…

吸血鬼が愛を求めてさまよう アン・ライス『夜明けのヴァンパイア』感想

吸血鬼を読むシリーズ2作品目。 映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の原作です。 あらすじ 吸血鬼、レスタトによって吸血鬼にされた主人公。途中で少女を仲間に引き入れ、アメリカからヨーロッパに渡る。吸血鬼の半生をインタビュー形式で語る物語…

二人はベルリンで外国人になる 小栗佐多里&トニー・ラズロ『ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し』感想

久しぶりに著者の本を読みました。 デザインがちゃんと引き継がれているのがうれしいです。 あらすじ 「一度くらいは海外で暮らしてみよう」と、ベルリンのミッテ地区で暮らし始めた著者二人。ミッテ地区のアートな建物や店を楽しみつつ、ドイツ特有の困りご…

バスジャックが娯楽化した社会を描く 三崎亜記『バスジャック』感想

この表紙かっこいいなあと思いながら購入。 書籍概要 バスジャックが娯楽化した社会を描く表題作「バスジャック」、動物の代わりに檻に入る女性の物語「動物園」など、日常世界の中に不思議がある、独特な短編をまとめた一冊。

名前のない英雄は誰を救うのか 多崎礼『血と霧2 無名の英雄』感想

表紙の王子のふとももが美しい。 ショタコンみたいなことを言ってしまいました(ショタは好きです)。 あらすじ 親子のように交流を深めていくロイスとルーク王子。しかしルークに課せられた過酷な使命を知り、彼を助けるためにロイスは奔走する。果たしてル…

イタリア中心においしい世界を描く食べ物エッセイ ヤマザキマリ『それではさっそくBuonappetito!』感想

読んでいるとイタリア料理を食べたくなってきました。食べに行こうかな……。 漫画風の表紙がかわいいです。 書籍概要 『テルマエ・ロマエ』を描き、世界を股にかける漫画家ヤマザキマリが、貧乏学生時代の思い出や、イタリア暮らしの生活を食べ物中心に語る。…

本だらけのホステル「BOOK AND BED TOKYO-KYOTO」に行ってきたレポ

2月の終わりごろ、なんとなく気分が晴れなかった私は「何か楽しいことをしよう」と本だらけのゲストハウスを予約してみることにしました。 それがBOOK AND BED TOKYO-KYOTOです。 bookandbedtokyo.com 京都なのに東京とはこれいかに、という感じですが、東…

現実世界の住人はおとぎ話の住人に勝てない 『シンデレラ』感想

金曜ロードショーでシンデレラを見ました。 いやもうすごかった……映画館で見ればよかったな。 あらすじ 親の再婚により継母と一緒に暮らすことになったエラ。しかし父親は死に、シンデレラ(灰かぶり)とあだ名をつけられ継母にいじめられるようになった。あ…

自閉症スペクトラムの世界は「どうして?」でいっぱい 小道モコ『あたし研究2 自閉症スペクトラム~小道モコの場合』感想

久しぶりに発達障害の本を読みましたよ。 書籍概要 自閉症スペクトラムの世界は不思議でいっぱい。世間の常識や固定観念がわからない著者は、いつも「どうして?」を抱えている。定型発達者と発達障害者のギャップを描くイラストエッセイ。

ツンデレおじさんが追われる王子と疑似家族 多崎礼『血と霧1 常闇の王子』感想

ハヤカワ文庫Kindleセールで購入したもの第一弾。『夜と霧』と関係あるのかなと思いましたが特になさそうです。 あらすじ 血液が社会を回している巻貝都市。探索者のロイス・リロイスは、行方不明になった王子を探してほしいと頼まれる。見つかった王子とな…