ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

これをすぐ実践できる人間は気弱とは言わない―谷原誠『弁護士が教える気弱なあなたの交渉術』

弁護士が教える気弱なあなたの交渉術 (だいわ文庫)

 

あらすじ・概要

交渉で痛い思いをしてきた著者が、今までの経験から、「気弱な人こそできる」交渉術を紹介する。相手とのコミュニケーションを考えながら、よりより結果を勝ちとる秘策とは……。

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鬱憤を晴らしたいならいいかもしれない―佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』

「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす (光文社新書)

今日の更新は、佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』です。

 

あらすじ・概要

日本の主婦は家事をしすぎである――。家事の専門家である著者は、「家事をやってきちんと暮らす」という価値観が日本の女性を苦しめているのではないかと考えている。海外の事例や、日本国内のデータを引きながら「家事はそこそこに暮らす」生活を提案する。

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人間に揉まれた演劇人が語る人間関係―鴻上尚史『鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』

鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

 

あらすじ・概要

舞台の演出家であり作家でもある鴻上尚史。舞台人として数々の人間関係に揉まれてきた彼が、送られてくる人生相談に答える。友人との関係、夫婦の関係、夢を追いかけること。著者の経験から語られる、社会を生き抜くポイントとは。

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敏感な人間同士共感したいならいいかも―高橋敦『「敏感」にもほどがある』

敏感にもほどがある

今日の更新は、高橋敦『「敏感」にもほどがある』です。

 

あらすじ・概要

敏感体質であるHSP。その当事者である著者が、敏感すぎる人間の日常について漫画と文章で語る。着ているものの材質に敏感、周囲が気になりすぎる、人の気分の上下に影響されてしまう……。HSPがどういう生活をしているのかわかる本。

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血筋もコネもない人間が自民党から出馬するとこうなる―山内和彦『自民党で選挙と議員をやりました』

自民党で選挙と議員をやりました (角川SSC新書)

今日の更新は、山内和彦『自民党で選挙と議員をやりました』です。

 

あらすじ・概要

古いコインを商っていた著者、山内和彦は、ある日市会議員候補の公募に参加しないかと持ち掛けられる。自民党の支援を受けて出馬し、候補者として選挙活動を戦っていくことになったのだが、そこにはさまざまな「決まり」があった。血筋もコネもない人間から見た「出馬」を描く本。

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無限に増え続ける少女たちが無限に目覚めては殺し合い滅んでいく―矢部嵩『〔少女庭国〕』

〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)

今日の更新は、矢部嵩『〔少女庭国〕』です。早川書房の電子書籍セールで買いました。

 

あらすじ・概要

中学校の卒業式に向かっていたはずの羊歯子は立方体の部屋の中で目覚めた。部屋には「下記の通り卒業試験を実施する。ドアの開けられた部屋の数をnとし死んだ卒業生の人数をmとする時、n-m=1とせよ」という張り紙がしてあった。羊歯子がドアを開けるたびに、卒業生が増えていく。無限に続く部屋で少女たちは何をするのか?

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安心して頭空っぽにして読めるバディアクション―九岡望『地獄に祈れ。天に堕ちろ。』

地獄に祈れ。天に堕ちろ。 (電撃文庫)

今日の更新は、九岡望『地獄に祈れ。天に堕ちろ。』です。

 

あらすじ・概要

あの世から死者があふれ出してしまった東凶(とうきょう)。ミソギは、閻魔大王からの借金を返すために亡者を冥界に送り返している。彼は、泳(くくり)という少女を助けたことから、「魂に効く」という麻薬にまつわる陰謀に巻き込まれる。麻薬を追ってきたアッシュという聖職者と共闘する羽目になるのだが……。

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奴隷少女に男がカウンセリングされる―周藤蓮『賭博師は祈らない』

賭博師は祈らない (電撃文庫)

今日の更新は、周藤蓮『賭博師は祈らない』です。

 

あらすじ・概要

賭博師のラザルスは、意図せず博打で大勝ちしてしまい、賭場に目を付けられないために高額商品である奴隷を買って帰った。リーラという奴隷はラザルスのメイドとして家事をすることになった。めんどくさがりだが根はお人好しなラザルスは、何かとリーラの世話を焼いてしまう。

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小市民の枠をはみ出しつつあるふたり―米澤穂信『巴里マカロンの謎』

巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)

今日の更新は米澤穂信『巴里マカロンの謎』です。

 

あらすじ・概要

恋愛関係でも友情関係でもなく、互恵関係で交流している小佐内さんと「ぼく」こと小鳩くん。ふたりで限定のマカロンを食べに行くと、三つのはずのマカロンが四つになっていた。表題作「巴里マカロンの謎」ほか、お菓子と謎解きをテーマにした小市民シリーズ最新刊。

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花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと (河出文庫)

今日の更新は、花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』です。タイトル長い。

 

あらすじ・概要

夫と別居状態に陥った著者は、Xという恋愛目的に限定しない出会い系アプリに登録する。本が好きでヴィレッジヴァンガードの店長をしていた著者は、そこで本をすすめることを思いついた。Xで出会う個性豊かな面々に本をすすめているうちに、著者は自分の人生に向き合っていく。

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