ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

言語

『「自分らしさ」と日本語』中村桃子 ちくまプリマー新書 感想 アイデンティティと偏見、排他をめぐる言葉の話

あらすじ・概要 普段日常生活で何気なく使っている言葉。その言葉には様々な偏見がある。女性の一人称をめぐる社会の偏見や、フィクションに登場する外国人たちの言葉、方言に対するステレオタイプと新たなアイデンティティの付与など、変化していく言葉の姿…

『ヴァーチャル日本語役割語の謎』金水敏 岩波現代文庫 日本の作品のキャラに現れる偏見

あらすじ・概要 博士はなぜ「なのじゃ」としゃべるのか。創作に現れる関西人のステレオタイプや、お嬢様ことばのルーツをたどると、日本における偏見の問題に触れることになる。実際にフィクションに登場する役割語を紹介しながら、役割語まみれの日本のコン…

『フランス語っぽい日々』じゃんぽ~る西・カリン西村 白水社

あらすじ・概要 日本人漫画家とフランス人記者の夫婦は、今は日本で暮らしている。ふたりはフランスと日本の異文化を交互にエッセイに書く。文化的なすれ違い、子どものバイリンガル教育のこと、時事ニュースのことなど、フランスを知ることができる一冊。 …

『<超・多国籍学校>は今日もにぎやか! 多文化共生って何だろう』菊池聡 岩波ジュニア新書 感想

あらすじ・概要 横浜市には、外国の人、あるいは外国にルーツのある人々が暮らす団地がある。そこにある小学校もまた、外国籍の子どもや親が外国籍の子どもたちを受け入れている。多様な文化を持つ人々を受け入れ、一緒に暮らしていくための、小学校の取り組…

【文化人類学者がろう者の世界に飛び込んだら違いだらけだった】亀井伸考『手話の世界を訪ねよう』感想

あらすじ・概要 ろう者の世界を想像するときに、つい「聞こえなくてかわいそう」という思考になってしまう。しかし著者がろう者の世界に飛び込んだところ、そこでは豊かなコミュニケーションがなされていた。ろう者のための言語、手話を紹介しつつ、健常者と…

日本語のプロが辞書編纂を通して、言葉でできた世界を見る―飯間浩明『辞書を編む』

あらすじ・概要 辞書編纂の仕事をしている著者は、新たな版の辞書を作るために「言葉」を追う。日常の中から気になった言葉を収集し、減らす項目、増やす項目について悩み、抽象的な用語の説明に四苦八苦する。言葉のプロが辞書作りを通して、日本語でできた…

女ことばの歴史はことばとイデオロギーの関係を表している―中村桃子『女ことばと日本語』

あらすじ・概要 小説の中や映画の中で女性が話している「~よ、~だわ」という口調。しかしながら、この話し方をする女性は全国的に見てもそれほど多くはない。なぜ、フィクションの中でこのような話し方が流布しているのか。「女ことば」の歴史を追いながら…