ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

科学と技術で作る屋内家庭菜園―中島水美『はじめての水耕栽培 お部屋でできる野菜づくり』

はじめての水耕栽培 お部屋でできる!野菜づくり

今日の更新は、中島水美『はじめての水耕栽培 お部屋でできる野菜づくり』です。確かいつかの99円セールで買ったもの。

 

あらすじ・概要

水に肥料を混ぜて野菜や花を栽培する水耕栽培。日光が足りなくても、スペースが少なくても、栽培は可能! 百均アイテムや段ボールなど、簡単に手に入るものを利用しつつ、水耕栽培の技術を紹介する本。

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コミュニケーションがド下手な親に育てられた娘の悲劇―みお『極彩色の食卓 カルテットキッチン』

極彩色の食卓 カルテットキッチン (ことのは文庫)

今日の更新は、みお『極彩色の食卓 カルテットキッチン』です。

 

あらすじ・概要

発表会をきっかけに、ピアノが弾けなくなってしまった桜。そんな中、幼馴染の両親が経営しているカフェに燕という男がバイトの面接に来る。彼がカフェで料理を作るうちに、幼馴染の夏生や、その両親、そして多忙でなかなかきちんと話のできない、桜の母親との関係にさざ波が立っていく。

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実は多種多様だったニッポンの「結婚」―瀬川清子『婚姻覚書』

婚姻覚書 (講談社学術文庫)

今日の更新は、瀬川清子『婚姻覚書』です。

 

あらすじ・概要

日本における結婚とは何か。著者は日本の各地から結婚に関する文化、習俗、風習を収集。男が娘の家に通うもの、娘が男の家に通うもの、嫁の一時的な里帰りや、かまど神との関係などなど。婚姻制度を通して、日本の女性観に迫った本。

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子どもをつくることを「選べる」世界で女性は何を思うのか―柏木惠子『子どもという価値 少子化時代の女性の心理』

子どもという価値―少子化時代の女性の心理 (中公新書)

今日の更新は、柏木惠子『子どもという価値 少子化時代の女性の心理』です。

 

あらすじ・概要

「子どもの価値」の大きい小さいを口にすることはタブーとされている。しかしながら、次代の変遷によってその価値が変わりつつあるのは確かである。世代間のデータを参照しながら、現代社会に生きる女性にとっての「子どもの価値とは何か」に切り込んだ本。

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「イラっと来る」をうまくコントロールしたお仕事小説―青木祐子『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん』

これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 1 (集英社オレンジ文庫)

今日の更新は、青木祐子『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん』です。

 

あらすじ・概要

天天コーポレーション経理部に所属する27歳のOL、森若沙名子。会社の簿記やお金の管理をして働く毎日だ。その経理部に、従業員たちはやっかいごとを持ち込んでくる。淡々といつも通り仕事をしたい沙名子は、そのたびに日常を乱されてしまうのだが……。

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奇想をしっかり物語に落とし込む短編集―柞刈湯葉『人間たちの話』

人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA)

今日の更新は、柞刈湯葉『人間たちの話』です。

 

あらすじ・概要

姉の子を引き取った学者が地球外生命体の研究と向き合う表題作ほか、雪に覆われた日本で南を目指す男と少年、相互監視が行き届いた世界で楽しく暮らす人々、どんな宇宙人たちにもラーメンを提供するこだわりのラーメン屋などを描いたSF短編集。

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犯罪を繰り返した少年が罪を犯さないよう矯正される―アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』

時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1)

今日の更新は、アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』です。

 

あらすじ・概要

15歳のアレックスは暴力、盗み、強姦など、破滅的な犯罪を繰り返していた。ある老女の家を襲ったときに当局に捕まり、謎のプログラムを受けさせられる。それは、アレックスのような犯罪者を犯罪を犯さないよう矯正するプログラムだった。アレックスは見せられた映像によって恐ろしい苦痛を受けるが……。

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雇用と社会保障の両輪で人々の生活を支える―宮本太郎『生活保障 排除しない社会へ』

生活保障 排除しない社会へ (岩波新書)

今日の更新は、宮本太郎『生活保障 排除しない社会へ』です。

 

あらすじ・概要

男性を主な労働力とし、長期雇用や女性の家事労働によって家庭を支えるのが日本の福祉モデルだった。しかしながら、雇用の崩壊によって過去の福祉システムは使えなくなっている。雇用と社会保障の関係を考えながら、すべての人への「生活保障」をいかにしてなしとげていくかを語る本。

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ポルトガルで「暮らしごっこ」をする二週間―k.m.p.『ポルトガル朝、昼、晩』

ポルトガル 朝、昼、晩。

今日の更新は、k.m.p.『ポルトガル朝、昼、晩』です。

 

あらすじ・概要

k.m.p.のふたりは、ポルトガルの安宿に二週間泊まり、「暮らしごっこ」をすることにした。スーパーで食べ物を買い、仕事をし、散歩をして、昼寝をする。そんな観光ではない、海外での過ごし方を実践したふたりが見たものとは……。

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ヨハネ黙示録をテーマにしたトンチキコメディ―ニール・ゲイマン『グッド・オーメンズ』

グッド・オーメンズ 上 (角川文庫)

今日の更新は、ニール・ゲイマン『グッド・オーメンズ』です。

 

あらすじ・概要

黙示録に予言された「反キリスト」が誕生し、世界の終わり、ハルマゲドンが近づいていた。しかし天使のアジラフェールと悪魔のクロウリーは、人間社会を好きになってしまっていた。ふたりはタッグを組み、ハルマゲドン阻止へ動き出す。一方人間たちも、ハルマゲドンを巡って右往左往していた。

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