ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

大阪市北区堂島の本屋「本は人生のおやつです」に行ってきましたレポ

堂島の本屋さん「本は人生のおやつです」に行ってきましたよ。 honoya.tumblr.com

読み進めるうちに不安になってくる時間SF―法条遥『リライト』感想

今日の更新は、法条遥『リライト』です。 表紙だけ見ると青春ものみたいですね。微妙に違うんですけど。 あらすじ 1992年、未来から来た園田保彦に出会った「私」は、彼を助けるために10年後に飛ぶ。しかし実際の10年後、過去の「私」は現れなかった。少しず…

物語に見るそれぞれの家族のかたち 家族小説おすすめ10選

素材:ぱくたそ https://www.pakutaso.com/ 今日の更新は、家族小説のおすすめまとめです。家族というしばりなだけでジャンルがばらばらになってしまいましたが、どれも好きなので読んでもらえると嬉しいです。 『有頂天家族』森見登美彦 幻冬舎文庫 『キッ…

オチのひねり方が粋なSF短編集―フレドリック・ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』感想

今日の更新は、フレドリック・ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』です。 うっかりすると更新報告しているTwitterのアカウントが凍結されそうなタイトルですね。 あらすじ 精神病院に潜入することになったジョージ・バイン。彼には三年前からの記憶がな…

席譲り、遭難記録、バーに行ったら……最近面白かった記事10選とその感想part3

素材:ぱくたそ https://www.pakutaso.com/ 今日の更新は、最近面白かった記事シリーズの三回目です。 過去の記事はこちら。 バズらせ、リボ払い、あらいぐま。 最近読んで面白かった記事10選とその感想 part1 NEWS乙女ゲー、犬型ロボ、大阪食い倒れ 最近…

闇と光のサスペンスノベルゲーム―『図書室のネヴァジスタ』感想記事まとめと総評

エンドをコンプリートしたので、『図書室のネヴァジスタ』の感想記事のまとめを作りました。 ちなみにこの記事にはネタバレはないですが、各感想へのリンクはネタバレだらけなのでご注意ください。 あらすじ ある日、目を覚ますとどこかに監禁されていた津久…

あなたは正義の味方じゃない―安藤俊介『イライラしがちなあなたを変える本』感想

今日の更新は『イライラしがちなあなたを変える本』です。 メンタルヘルス関連の本を読んでいくシリーズ。 書籍概要 不機嫌な気持ちによって、他人とぎくしゃくしたり、仕事に集中できなくなったりしてしまう。そんな人のために、「アンガーマネジメント」に…

優しい子どもたちに病が襲い掛かる―縹けいか『モーテ 死を謳う楽園の子』感想

今回の更新は『モーテ 死を謳う楽園の子』です。 こういうサブタイトルしっくりこないなあ。「死を謳う楽園に子がいる」なのか、「死を謳う子が楽園にいる」のか、わからなくないですか? 前巻の感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 小説家と…

『図書室のネヴァジスタ』感想その5~煉慈ルート~【ネタバレ有】

今日の更新は『図書室のネヴァジスタ』の辻村煉慈ルートの感想です。 これまでの感想はこちら。 『図書室のネヴァジスタ』感想その1~瞠ルート~【ネタバレ有】 『図書室のネヴァジスタ』感想その2~春人ルート~【ネタバレ有】 『図書室のネヴァジスタ』…

怒らないための二つの方法―安藤俊介『「怒り」のマネジメント術 できる人ほどイライラしない』感想

今日の更新は安藤俊介『「怒り」のマネジメント術』です。 ストレスをコントロールするためにいろいろ読んでいる中の一冊です。 書籍概要 つまらないことで怒り、人生を無駄にしないためには怒りをマネジメントすることが重要。「怒らないようにする行動」だ…

シオニーはちょっと反省したほうがいい―チャーリー・N・ホームバーグ『真実の魔術師』感想

今日の更新はチャーリー・N・ホームバーグ『真実の魔術師』です。 ついに最終巻。 過去記事はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 正式な魔術師になるための試験の準備をするシオニー。しかし彼女はセイン師ではなく、彼…

【ネタバレ注意】『舞台 刀剣乱舞 悲伝 結いの目の不如帰』(6月16日夜公演)感想

今日の更新は『舞台刀剣乱舞 悲伝 結いの目の不如帰』です。 見て、来ましたよ! あらすじは自分で書くことにしてるんですけど、書き方に悩みますね。 刀ステ関連の過去の記事はこちらです。 「舞台『刀剣乱舞』 義伝 暁の独眼竜」から考える伊達刀の描かれ…

無事です

私事になりますが、大阪北部地震では無事でした。 私の住んでいる地域は電車が止まるだけで済みました。 運よく家族も帰宅難民になることを逃れ、被害はほとんどありません。 亡くなられた方にお悔やみ申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈りいたします…

恋愛とは距離を置いたアイドル青春もの―石川博品『メロディ・リリック・アイドル・マジック』感想

今日の更新は『メロディ・リリック・アイドル・マジック』です。 表紙が華やかでかわいいですね。 あらすじ 都立春日高校に入学した吉貞摩真(よしさだ なずま)。彼は音楽を聴くと、幻を見る体質だった。マネージャーは音楽を聴かなくてもいいらしいという…

展開が面白くてぐいぐい読める因習もの―今村彩『蛇神』感想

あらすじ 蕎麦屋の妻だった日登美は、夫と息子、舅を惨殺される。従弟の聖二に請われ、彼女は母の故郷である日ノ本村に向かった。そこは、日女(ひめ)という巫女が中心になった信仰が守られている社会だった。

音楽と学校を描いた青春葛藤ストーリー―佐藤多佳子『第二音楽室』感想

今日の更新は佐藤多佳子『第二音楽室』です。 『聖夜』とは同じテーマを使ったシリーズです。内容につながりはありません。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 鼓笛隊で、メインの楽器を落とされ、ピアニカを拭くことになった子どもたち。彼らは第二音楽室…

ネットで注文、書店で受け取り 「Honya Club(ホンヤクラブ)」での本の注文の仕方

最近よくやるのが、「Honya Club」からの本の予約や注文です。 Honya Clubは、日本出版販売株式会社(日販)が運営するインターネット書店。その売りはなんといっても、「書店受け取り」です。 今回はその、Honya Clubでのネット注文の仕方を解説したいと思…

逃亡者のドロドロハートフルボッコサスペンス―松本涼哉『おはよう、愚か者。おやすみ、ボクの世界』感想

今日の更新は松本涼也『おはよう、愚か者。おやすみ、ボクの世界』です。 電撃文庫を読むのは久しぶりな気がします。 あらすじ 高校生の大村音彦は、恐喝事件の疑いをかけられ、インターネットに情報を流される。追われる身となった彼は、「榎田陽人」という…

【買い物日記】無印良品の傘、使いやすすぎる件

この間、コンビニで傘を盗まれました。 どう考えても中にいるお客さんと傘の数が合わなかったので、間違えたとかではないと思うんですよね。非道……。 というわけで、無印良品で傘を買ってきました。 盗まれた傘も無印良品だったので、リピ買いになりますね。…

「シナリオ」を作りすぎない生活を目指そう―高山恵子・平田信也『実践! ストレスマネジメントの心理学』感想

今日の更新は『実践! ストレスマネジメントの心理学』です。 ストレスマネジメントの本を読むシリーズ。 書籍概要 日常生活で避けられない「ストレス」。それとどう付き合っていけばいいのか。ストレスをコントロールし、それに縛られない生き方を目指す。…

恋愛脳の主人公に厳しい周囲の人たち―チャーリー・N・ホームバーグ『硝子の魔術師』

今日の更新はチャーリー・N・ホームバーグ『硝子の魔術師』です。 タイトルはダブルミーニング。 前回の感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ セイン師のもとで、紙の魔術の修行をするシオニー。彼女が見学していた紙の工場が、何者かによって…

情念全部のせラブストーリー―縹けいか『モーテ 水葬の少女』感想

今日の更新は『モーテ 水葬の少女』です。 そういえば最近ちゃんとライトノベル読んでないな! と思って久しぶりに入手しました。 あらすじ 若いうちに自殺してしまう「モーテ」という奇病がある世界。サーシャは、ドケオーと呼ばれる孤児施設に送られる。そ…

衝撃の展開にハラハラドキドキ! おすすめサスペンス小説8選

素材:ぱくたそ https://www.pakutaso.com/ 今日の更新は『おすすめサスペンス小説』のまとめです。 サスペンス小説とは、ハラハラドキドキすることが主体の小説です。 心臓がバクバクいうくらい、緊張と動揺が楽しめる作品を紹介します! 『白夜行』東野圭…

我慢することで不幸を引き寄せてしまう―石原加受子『つらかった過去を手放す本』感想

今日の更新は、石原加受子『つらかった過去を手放す本』です。 ストレスマネジメントとはちょっと方向性が違いますが、内容が気になったので読んでみました。 書籍概要 「ああしてほしかった」「なぜあんなひどいことを言ったのか」と過去にされたことを忘れ…

カトリック教会に向かって「王様は裸だ」と言った人―徳善義和『マルティン・ルター ことばに生きた改革者』感想

今日の更新は岩波新書の『マルティン・ルター』です。 岩波新書はレーベル買いしてしまいますね。 書籍概要 16世紀ごろ、宗教改革のきっかけとなり、ルーテル教会の祖となったマルティン・ルター。彼の人生をたどりつつ、その思想に迫る。ルターが大きく変…

推しているコンビニプライベートブランドお菓子6選

素材:ぱくたそ https://www.pakutaso.com/ お金がないころ(今もない)、あまりお金のかからない趣味として、コンビニのプライベートブランドのお菓子の食べ比べにハマっていました。 こういう小さいお菓子を三、四日かけてちまちま食べると、一日あたりと…

だめだけど自分に酔ってはいない―富士屋カツヒト『打ち切り漫画家(28歳)パパになる』感想

今日の更新は富士カツヒト『打ち切り漫画家(28歳)パパになる』です。 一冊完結の漫画をまとめ買いしました。その中の一冊です。 あらすじ 漫画を連載中の著者は、妻に「子どもがほしい」と持ちかけられる。連載はあえなく打ち切り、そして妻は妊娠する。妻…

完璧な牧師と、不倫した妻との断絶―佐藤多佳子『聖夜』感想

今日の更新は佐藤多佳子『聖夜』です。 『黄色い目の魚』に続いて同じ作者の本を読んでますが、別に狙ったわけではありませんでした。たまたま。 あらすじ キリスト教系の学校でオルガンを弾いている一哉。不倫して出て行った母親や、完璧な父親への屈折した…

情報量が多く蛇について調べている人におすすめ 小島瓔礼『蛇の宇宙誌 蛇をめぐる民俗自然誌』感想

今日は小島瓔礼『蛇の宇宙誌』の感想です。 蛇について調べるシリーズです。この表紙ちょっとおっかないですね。 書籍概要 あるところでは忌まれ、あるところでは畏怖された、蛇という生き物。世界各地の伝説や言い伝えを紹介し、人間社会の中で蛇がどのよう…

衝撃の結末に刮目せよ! 「どんでん返し」なおすすめの小説7選

素材:ぱくたそ https://www.pakutaso.com/ 今回のテーマは「どんでん返し」です。 「どんでん返し」とは、読者の予想を裏切る結末、作品をひっくり返す結末のことです。 人気のある結末ですが、うまく書くのはなかなか難しいものでもあると思います。 ただ…