ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

メカメカしい世界観で謎解き合戦 『レイトン教授と最後の時間旅行』感想

何年単位で詰んでいるんだという話ですが、クリアしました。時間が空いてもなんとなくついて行けるゲームはありがたいですね。 あらすじ レイトン教授のもとに「未来のルーク」を名乗る人物から手紙が来る。彼らはタイムマシンに乗り、10年後のロンドンへ…

ブラウザだけでデザインができるツール「Canva」でブログのサムネイルを作ってみた

www.canva.com ブラウザだけでサムネイルやバナーがデザインできる「Canva」を触ってみたら面白くていろいろ作ってしまいました。使い方の備忘録ついでにサムネイルの作り方を紹介します。 デザインブログのほうに書いたほうがいいのかもしれないんですけど…

自分を無条件で受け入れてほしいという願望 『極道めし』感想

沢木耕太郎の『銀の街から』に載っていた作品です。原作は未読です。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 刑務所のとある房に新しい囚人が入ってくる。そこでは「人生で一番うまいものの話をして、一番つばを飲み込ませた人が、正月のおせちのおかずを一つ…

人間の姿をした血の支配者をどう殺せばいい? ジョージ・R・R・マーティン『フィーヴァードリーム 下』感想

またまた吸血鬼ものを読むシリーズです。 あらすじ 夜の眷属たちを血の渇きから解放したいと願うジョシュア。しかし、血の支配者(ブラッドマスター)ジュリアンの前に敗北してしまう。しかし、ジョシュアは彼の支配の中でもあきらめていなかった。

ときにゆるくときにハードなスペースオペラ 新井素子『星へ行く船』感想記事まとめ

こちらも読破したのでまとめ。 あらすじ 宇宙に家出をした地球のお嬢様、あゆみ。彼女は太一郎という男性に出会い、彼のいるやっかいごとを解決する事務所に所属することに。あゆみは事務所のメンバーとともにさまざまな事件に巻き込まれていく。

ほのぼのからの怒涛の展開にびっくり 小川晴央『僕が七不思議になったわけ』感想

一巻完結ライトノベルのおすすめ記事にあった本です。本当は感想を読む前に読んでほしい本です(矛盾)。 あらすじ 高校最後の年、「僕」中崎は、謎の幽霊に学校の七不思議にされる。七不思議と交流して力を借りることができるようになった彼は、ストーカー…

九岡望『エスケヱプ・スピヰド』感想記事まとめ

読破したので今更ですが記事まとめ。 あらすじ 昭和のまま技術が発達した日本のような国、「八洲」。敗戦後の荒廃した世界で、兵器「鬼虫」の少年九曜と、普通の少女叶葉が出会う。叶葉はなりゆきで九曜の司令になり、彼と行動を共にする。

船に乗り込んだ謎の紳士は吸血鬼だった ジョージ・R・R・マーティン『フィーヴァードリーム 上』感想

吸血鬼小説を読んでいくシリーズ。作者は『氷と炎の歌』の人なんですね。 あらすじ 事故で船を失った船長アブナーは、謎の富豪に出資を持ちかけられる。彼は船を作り、共同経営者になりたいと言う。「フィーヴァ―ドリーム」と名付けられた船は旅立った。しか…

家庭用ロボットが家を守るために記憶を失う 『からっぽのいえ』感想

play.google.com からっぽのいえ Shogo Senouchi ゲーム 無料 やっと「からっぽのいえ」をクリアしたので感想です。 「 ひとりぼっち惑星」「ひとたがやし」と地続きになっているゲームです。 honkuimusi.hatenablog.com honkuimusi.hatenablog.com ゲーム概…

北欧女子オーサ、日本で文化ギャップに出会う オーサ・イェークストロム『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』

本屋で見かけて気になっていたコミックエッセイです。 あらすじ 勉強のため、スウェーデンから日本にやってきた著者。しかし日本は彼女の想像を超えていた。スウェーデンのオタク女子が日本の不思議との出会いを描いた、四コマブログの書籍化。

不倫ものがやたらと多いけれど不思議と飽きない 向田邦子『思い出トランプ』感想

リーディングスタイルの企画、バースデー文庫の11月28日の本です。 私の誕生日。 【BOOK】当店オリジナルフェアの中でも展開当初から好評いただいているバースデー文庫。同じ誕生日の作家を本を読むきっかけにしてほしいという思いから生まれたこの企画。ご…

あがいてから死んでやる! 永田カビ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』感想

まちライブラリーにあったので借りてきました。家に置いておくのがちょっと恥ずかしいタイトルと表紙だ……。 あらすじ 漫画家を目指しながら、自傷や摂食障害を繰り返し、人生の迷子になっていた著者。その原因は自分の意思がないことではないかと考え、親に…

短くてもこんなにどきどきする! 250ページ以下の薄くて面白いおすすめ小説17選

同人、商業の壁はなく、「分厚い本が好き」という人はよく見かけます。しかし、逆に「薄い本が好き」と主張する人はあまり見かけない気がします。 個人的に、「分厚い=作品への愛」みたいな発想は好きではありません。ページ数なんてただの数字なので、そん…

落ちこぼれの女子高生は音楽に祝福されている 津村記久子『ミュージック・ブレス・ユー!!』感想

青春小説のおすすめとして紹介されていた本です。 あらすじ とりたてて得意なことのないアザミの、唯一の楽しみは音楽。受験前、自分が何がしたいのかわからないまま、友人のチユキとぐだぐだした日常を送る。しかしついに、進路を決めなければならなくなり……

学校を舞台に乱れ舞うミュージカル 『ハイスクール・ミュージカル』感想

短い映画が見たいな、ということでセレクトした作品です。短い映画を見ようとすると子ども向けが多くなってしまいますね。 あらすじ バスケット少年、トロイは大みそかのパーティでガブリエラと出会い意気投合する。後日、トロイの学校に転校生としてやって…

読むと映画がたくさん見たくなる 沢木耕太郎『銀の街から』感想

一応前は朝日新聞をとっていたのに、連載しているときはろくに読んでいなかったのはもったいなかったなと思います。 書籍概要 作家沢木耕太郎が、さまざまな映画についてその内容、魅力について語る映画エッセイ。一作品3ページほどの分量で、「映画館に行…

「発達障害はなぜ増えているのか?」ということから最新治療まで 杉山登志郎『発達障害のいま』感想

Amazonで本を見ていたとき、面白そうな発達障害の新書を見かけたので読んでみました。 書籍概要 近年増加しているという発達障害。適切なサポートや投薬を行えば、不便はあるものの日常生活が送れるようになることも多い。その治療法や、併存症との向き合い…

お肉を作る職人たちへのインタビュー本 中川洋典『焼き肉を食べる前に 絵本作家がお肉の職人たちを訪ねた』

図書館のおすすめ本の棚にあったので借りてみた一冊です。 書籍概要 絵本作家中川洋典が、生きた牛を食肉に加工する施設を訪ね、そこで働く人たちにインタビュー。牛をさばく上でのコツ、仕事のやりがい、世間の偏見など、さまざまな観点から仕事を考えてい…

伏線のリンクがズートピアを救う 『ズートピア』再視聴感想(ネタバレあり)

Kindleで電子書籍を買ったら、amazonビデオのクーポンを貰ったのでズートピアを再視聴しました。 せっかくなので前回の感想でできなかったネタバレ感想をやります! honkuimusi.hatenablog.com あらすじ ウサギ初の警官になったジュディは、「だれでもなんに…

老いの悲しみを優しく描く 井上靖『補陀落渡海記 井上靖短編名作集』感想

あらすじ 生きたまま船に閉じ込められ、観音浄土を目指す表題作など、井上靖の名作短編を集めた一冊。

大阪中之島のフリーペーパー『月刊島民』が面白い

中之島の近くに行くと持ってくるものがあります。それがフリーペーパー月刊島民です。 これがなかなか面白いので、その内容を紹介します。

高校球児たちの青春と葛藤 須賀しのぶ『雲は湧き光あふれて エースナンバー』感想

※追記 このページに「雲は湧き、光あふれて 読書感想文」で検索してくる人がいるんだけれど、このブログをパクったりコピペするのは絶対にやめてください。 もし、そういうのを発見したら学校に通報させていただきます。 このブログの収益で買った本です。ポ…

文章初心者のための「正しい」日本語 前田安正『きっちり! 恥ずかしくない! 文章が書ける』感想

ちょっと間が空きましたが、また文章術の本を読みました。 これで6冊目……であってましたっけ。 書籍概要 朝日新聞の校閲センター長である著者が、普段なんとなく使っている文章を「正しく」書くために解説する。主語と述語の対応、助詞「が」と「は」の使い…

生徒会長目指して修羅の道をゆく 『帝一の國』感想

「帝一の國」予告 ゴールデンウィークなので映画を見に行ってきました。 なんとなしにノーマークの『帝一の國』を見てみることに。 あらすじ 多くの政治家を輩出している学校で、帝一は生徒会長を目指す。生徒会長の座に就けば、将来有力な派閥に入ることが…

完璧なドラムを叩くための狂気のレッスン 『セッション』感想

最近dtv見れてなかったな~ということでセッションを見ました。 アカデミー賞なんですよね。 あらすじ 音楽学校でドラムをしている主人公は、有名な教師のバンドにスカウトされる。しかし彼は、鬼のようなスパルタ教師だった。主人公は彼のレッスンに必死に…

仲間と一緒ならどこまでも走っていける 佐藤多佳子『一瞬の風になれ3 ドン』感想

やっと最終巻まで来ました。実感としてはそんなに長く読んでいないんですが、読む途中でだいぶ時間が空きましたからね。 あらすじ 事故で負傷してしまったサッカー選手の兄の応援を受け、新二はまた走り出すことを決める。彼は三年生になり、陸上部に新入生…

少年は謎の少女を救うために命をかける 淡路帆希『ひとしずくの星』感想

綺麗な表紙が気になって手に取った本です。 振ってくる星が美しいですね。 あらすじ 「星の災禍」で家族を亡くし、神官として修業するラッカウスは、森の中で謎の少女と出会う。赤ん坊のように無垢な彼女をシースティと名付け、言葉や物事を教えていくラッカ…