ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

生活

事実婚のカップルが妊娠・子育ての分担に挑む―水谷さるころ『目指せ! 夫婦ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで』

あらすじ・概要 30代で結婚に失敗し、懲りた著者は次の結婚生活を事実婚で行うことに。不満をため込んでしまった過去の結婚を反省し、「言いたいことは言う」家庭を作ろうとする。しかし、その努力も大変なもので……。不妊治療のあと妊娠し、夫とともに出産直…

商店街から見る日本の政治史・社会史・商業史―新雅史『商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道』

あらすじ・概要 普段歴史があるものとして認識されている「商店街」。しかしその歴史は意外と新しかった。商店街の発生から衰退までを政治史、社会史、商業史の観点から語り、商店街と地域社会の「これから」を考えていく新書。

東京にやってきたイラストレーターのひとり暮らしの日々―たかぎなおこ『ひとり暮らしな日々。』

あらすじ・概要 「絵の仕事がしたい」と一念発起して東京に出て来た著者は、郊外でひとり暮らしを始める。お金のない日々の中、工夫して自炊をしたり、インテリアを揃えたり。ひとりの寂しさもあるけれど、自由気ままなひとり暮らしを楽しむコミックエッセイ…

限界ビジネスウーマンが直島に移住してカフェ店員になりました―まつざきしおり『直島古民家シェア暮らし』

あらすじ・概要 都会の生活に疲れ、瀬戸内海の憧れの島、直島に移住してきた著者。地元のカフェでアルバイトをしながら古民家で生活をしていく。同じアルバイト仲間のなっちも同居することになり、自然と食べ物が豊かな島で、おんぼろ家屋で工夫しながら毎日…

強迫性障害の著者は認知行動療法で治療に挑む―みやざき明日香『強迫性障害治療日記』

あらすじ・概要 何度も手を洗ってしまう、コンピューターウイルスが怖くてウイルススキャンを繰り返してしまう、鍵がかかっているか何度も確認してしまう……。強迫性障害ゆえの行動に悩まされてきた著者は、治療のため認知行動療法を受けることを決意。暴露療…

発達障害者向けスマートウォッチがあったらほしい機能考えた

スマートウォッチを始めて買ったとき、「これ、発達障害者向けに進化してくれたらめちゃくちゃ助かるな……」と思いました。 でもしばらく動向を見守っていたけれどスポーツ向けの機能ばかり発達して全然そういう流れにならないので、自分なりにこういう機能が…

中年に差し掛かったゲイが自らの悲哀をユーモアを交え語る―熊田ブウ助『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』

あらすじ・概要 同性愛者の著者は、中年に差しかかり、体の老いを感じ始めていた。ひとりは気楽と言いながら、恋をしたい気持ちもある。ときにネガティブになったり、家族のありがたみを感じたり。揺れ動く心を抱えながらも、中年の日々をユーモアで笑い飛ば…

50代の漫画家がたどり着いた「今」の楽しさ―青沼貴子『アラフィフさんいらっしゃ~い!』

あらすじ・概要 50代を過ぎ、自身の老いを意識し始めた著者、青沼貴子。先に60代に突入する夫とともに、これからのことを考え始める。パートの面接に挑戦したり、貯金を始めたり。ベテラン漫画家がたどり着いた50代の気楽さ、明るさとは……。

ひとり暮らしをしたら、しゃべる家電が彼氏面をしてくる小説―雪乃下ナチ『家電彼氏』

あらすじ・概要 大学進学をきっかけにひとり暮らしを始めた塔子。しかし家に置いてある、体重計や電子レンジ、掃除機が勝手にしゃべり始める。彼らは塔子の彼氏面をし出し、何かと塔子の私生活に口を出すようになる。塔子は個性豊かな家電たちに翻弄される毎…

自転車移動やウォーキング用に反射たすきを買った【口コミ・レビュー】

反射たすきを買ったきっかけ・経緯 うちの近所はもともと下町のせいか、交通量の割に道が狭いです。その上歩道のない道も多いです。 夜歩いたり電車に乗ったりすると車とすれ違うとき結構ヒヤッとすることが多いんですよね。 Twitterで夜の散歩は反射たすき…

彼氏もいないし色気もないけど、友達と楽しく暮らしています―つづ井『まるごと腐女子のつづ井さん』

あらすじ・概要 友人たちと楽しく暮らす腐女子、つづ井さん。大学から社会人にかけて、彼女のおかしな日常をコミックエッセイとして描く。彼氏がいない、色気もない、でも幸せ。現代のシスターフッドとは……。

子どものいない夫婦がお互いのために死に支度を始める―堀田あきお&かよ『おふたりさま夫婦、老活はじめました。どうなる!?私たちの老後』

あらすじ・概要 子どもがいない、自営業の夫婦である堀田あきお&かよの夫婦。あちこちに体にガタが来始め、老いた親の介護も行う中で、ふたりは自分たちの死について考えるようになる。遺言書を用意したり、入棺体験をしたり、夫婦はよりよく死ぬための「老…

眠れなくて連続秒針のアナログ電波時計を買ったら静かで快適【口コミ・レビュー】

連続秒針の時計を買おうとしたきっかけと経緯 いろいろあって双極性障害のうつが再発し、なかなか寝付けない毎日が続いていました。 そんな日々で気になったのが時計の秒針の音。普段は気にならないのにストレスがたまっていると妙に癇に障るんですよね。 こ…

パナソニックの衣類乾燥除湿器を買いました。使ってみたメリットとデメリット【口コミ・レビュー】

衣類乾燥除湿器を買った経緯 前に親に「服がかび臭い」って言われたんですよね。 こういうこと指摘してくれるの身内だけなので、じゃあどうすればいいのか……。結局部屋干しでなかなか衣類が乾かないのが悪いわけで、乾燥機買えばいいんじゃない? という結論…

ひとり身イラストレーターのズボラで情けない日々―フカザワナオコ『毎日がおひとりさま。―お気楽独身三十路ライフ』

あらすじ・概要 イラストレーターである著者は、30代ひとり暮らし、独身。結婚したい、恋人がほしいと思いながらも、出会いのない日々を過ごしている。ズボラで情けない、でもこの今の人生も嫌いじゃない。独身女性の日常を描いたコミックエッセイ。

睡眠障害に悩まされ続けた著者の、眠るための努力―ひろのはこ『安眠したい!!』

あらすじ・概要 幼いころから睡眠障害に悩まされてきた著者。睡眠障害と生きた人生のあらましから、病気や薬と睡眠の関係、著者なりの安眠法、などを描くコミックエッセイ。

漫画家が40歳になっておしゃれに目覚める―細川貂々『40歳から「キレイ」と「オシャレ」始めました』

あらすじ・概要 漫画家の著者は、おしゃれに縁遠い生活を送ってきた。しかし40代に差しかかり、自分の老いを受け止める中で、「年相応の老い方をしたい」「おしゃれをしたい」という気持ちが生まれてくる。きれいになりたい、でも自分のペースで、という大人…

訪問看護師は精神疾患の人々を訪ね手助けをする―のまり『おとずれナース~精神科訪問看護とこころの記憶~』

あらすじ・概要 著者は精神科訪問看護の仕事をしている。精神疾患を持つ人々の家を訪ね、薬の管理をしたり相談に乗ったり、状況に応じて使えるサービスを紹介する仕事だ。彼女が出会うのは、さまざまな事情を抱えた患者たちだった。著者の経験をもとに、改変…

ゲーム会社のデザイナーの男性がうつになって復職するまで―ミヨシ『ぼくのうつやすみ 『うつ』になったけど帰ってこれました』

あらすじ・概要 憧れのゲーム会社にデザイナーとして入社したものの、忙しさや仕事のストレスからうつを発症してしまった著者。休職して家にいる間、無気力になったり自分を責めたりする。しかしうつをきっかけに少しずつ考え方が変わり、社会人としての生き…

日本人女性が家族とともにロンドン暮らし―玖保キリコ『ロンドン丼 英国暮らしは毎日がドッキリコ!』

あらすじ・概要 イラストレーターの著者は夫と子どもとともに、イギリスの首都ロンドンで暮らしている。ロンドンでの暮らしは文化の差を強く見せつけられることが多い。外国人から見たロンドンの姿を、エッセイと漫画で語る。

格差社会の中で語られるすっとぼけた労働文学―津村記久子『ポトスライムの舟』

あらすじ・概要 29歳のナガセは、工場で働いている。ある日自分の年収がほぼ世界一周にかかる値段であることを知ったナガセは、工場の給金を一年間丸ごと貯め、他の仕事で生活をすることを思いつく。表題作ほか、格差社会を描いた二編を収録した本。

こういう生活が本当にうらやましい―阿佐ヶ谷姉妹『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』

あらすじ・概要 女芸人阿佐ヶ谷姉妹。彼女らはふたりで狭いワンルームに暮らしていた。同居のわずらわしさや楽しさ、近所の人たちとの交流を交互にエッセイとして書き記していく。ふたりの書いた恋愛小説も収録。 「普通」でないことを受け入れられる生活う…

軽い気持ちで認知症の祖父母と同居したら大変なことになりました―青山ゆずこ『ばーちゃんがゴリラになっちゃった。 祖父母そろって認知症』

あらすじ・概要 著者の母方の祖父母は、夫婦そろって認知症になってしまった。軽い気持ちから祖父母の家に住むことを家族に申し入れた著者だったが、それが過酷な介護の始まりだった。暴力・暴言が激しく介護サービスを拒む祖母と、他の人間に興味を示さない…

現代に流行りやすい感染症とは―井上栄『感染症 増補版 広がり方と防ぎ方』

あらすじ・概要 何度も人類を危機にさらしてきた感染症。どんなときに感染症は広がるのか? 感染症の種類や伝播する過程を紹介し、正しく対処する方法を語る。感染症をきちんと恐れ、科学的知識で戦う本。

統合失調症の女性と年上の男性の純愛ラブストーリーエッセイ―卯月妙子『人間仮免中』

あらすじ・概要 元AV女優で、統合失調症を患う著者は、20歳以上年上の男性、ボビーと恋に落ちる。一緒に暮らすふたりは、けんかをしつつも愛し合っていた。しかしヨガを始めたことをきっかけに勝手に減薬した著者は、統合失調症を悪化させ、歩道橋から飛び降…

毒親と普通の人は紙一重なんだよって話―田房永子『お母さんみたいな母親にはなりたくないのに』

あらすじ・概要 過干渉な母親のもとで育ち、なんとかその重圧から脱出した著者。そんな著者も子どもを授かった。しかし、子育ての最中にも、「母」から受けた仕打ちがよみがえる。「こうあるべき」という固定観念を押し付けず、子どもを育てるにはどうすれば…

生理用品の歴史から女性解放の歴史がわかる―田中ひかる『生理用品の社会史』

あらすじ・概要 女性に月一回訪れる月経。その不快感を減らしてきたのが生理用品だ。戦前までの女性たちの月経対策や、日本初の生理用ナプキンアンネナプキンの誕生、布ナプキンを巡るイデオロギーと効果まで、日本の生理用品の歴史を追いながらジェンダーに…

乳幼児の母が自分を取り戻していく―ふるえるとり『母ちゃんだってほめられたい』

あらすじ・概要 著者は出産したことを機に、趣味から離れていた。離乳食を食べないことや、イヤイヤ期に悩まされながらも、子どもを育てる楽しさ、いとおしさを感じていた。著者は娘が昼寝をした時間に刺繍に挑戦し、再び自分の趣味に向き合うことになる。

発達障害「の傾向がある」人たちはどう生きるか―林寧哲・OMgray事務局監修『大人の発達障害 グレーゾーンの人たち』

あらすじ・概要 「発達障害かな?」と疑問を持ち病院を受診しても、「傾向があります」とだけ言われてしまう人々。彼らは福祉サービスを受けられず、さりとて定型発達とはどこか違う生きづらさを抱えている。グレーゾーンの特徴を述べながら、どう生きれば楽…

「イクメン」「働く女性」として生きた男女のリアルな夫婦生活―奥田祥子『夫婦幻想――子あり、子なし、子の成長後』

あらすじ・概要 夫婦関係を研究している著者は、何組もの夫婦を長年追跡調査・インタビューしている。幸せを求めて結婚した人々は、何度もインタビューをするうちに夫婦生活の苦しみや固定観念に囚われていた自分を吐露していく。観察を通して、夫婦それぞれ…